色とりどりの傘が輝く、アンブレラスカイ 2026。Journal-ONE取材版がお届けする、ムーミンバレー完全攻略レポート【第一弾、第二弾、先行公開中!】

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選出35名について質問に応えるジョーンズHC‐斉藤健仁撮影
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LO(ロック)マイケル・ストーバーグ(東芝ブレイブルーパス東京)、FL(フランカー) エセイ・ハアンガナ(埼玉パナソニックワイルドナイツ/6月6日に退団発表)が新たに資格を得た。その結果、初めて日本代表入りを果たし、バックファイブの層が増した。チームではLOを務めるハアンガナ。しかし、日本代表では6番として期待されている。

また、左PR(プロップ)岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)は代表復帰を果たした。同じく左PRは大塚壮二郎 (関西学院大学4年が、U23日本代表から昇格。加えて、右PRはイジー・ソード(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が初招集された。大塚、ソードの2人は若手の成長株ということになろう。

期限付き移籍でスーパーラグビーのハリケーンズに挑戦中の LOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)。ワールドカップでのキャプテン候補のディアンズ。ニュージーランドのシーズン終了後の6月下旬にチームに合流予定だ。

『超速ラグビー』のカギを握るスクラムハーフ

続いて16名中6名がノンキャップとなったBK(バックス)だ。やはり、注目を浴びたのは『超速ラグビー』のタクトを振るうSH(スクラムハーフ)、SO(スタンドオフ)のハーフ団である。

SHは大黒柱の齋藤直人(フランス・トゥールーズ/今季で退団)以外の若手3人が初選出となった。

藤原忍(スピアーズ)のケガの影響もある。しかし、ジョーンズHCは「4人はトップクラスのSHだ。」と高く評価した。

初選出は、今シーズン、コベルコ神戸スティーラーズの初優勝に大きく貢献した上村樹輝。そして、5月のJAPAN XVに選出されていた北條拓郎(三重ホンダヒート)。加えて、U23日本代表から昇格した渡邊晴斗(近畿大学)の3人となった。

李承信の穴を埋める期待のスタンドオフ

続いてSO。昨年、中軸としてチームを牽引した李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)が手術へ。その結果、長期離脱となる見込みでスコッドから外れた。

FB(フルバック)松永拓朗も10番でプレーできる。しかし、SOとして期待されているのは昨年から招集されているSO/FB小村真也(トヨタヴェルブリッツ)。そして、SO伊藤龍之介(明治大学4年)だ。

SO伊藤は4月のU23日本代表のオーストラリア遠征で4試合連続先発。5月の日本選抜戦でも2試合先発した有望株だ。

かねてからSO伊藤のことを「(元ニュージーランド代表)リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)のようなタイプ。」と話していたジョーンズHC。

「伊藤は若い10番。彼の年齢を考えれば、世界でも非常に優秀な10番になれる選手だと思っている。素晴らしい視野を持っていて、パスもランも良いスキルを持っている。」と大きな期待を寄せた。

リーグワン新人賞のフルバックに期待

また、FBも注目選手が選出。今シーズン、アーリーエントリーから14試合連続で先発したFB上ノ坊駿介。スティーラーズの優勝に寄与して、新人賞に選ばれた。今回、その上ノ坊も初めて日本代表に選ばれた。

昨年のU23日本代表で直接指導したジョーンズHC。「ハイボールに対して勇敢で、アタックでは積極的。加えて、ディフェンスでも身体を張れる選手。非常に質の高い、レベルの高い選手だと思っている。」と手放しで褒めた。

選出35名への質問に応えるジョーンズHC‐斉藤健仁撮影

選出35名への質問に応えるジョーンズHC‐斉藤健仁撮影

超速ラグビーの進化とテストマッチ5連戦の意味

ワールドカップ を見据えたラインスピード強化

『超速ラグビー』を掲げて3年目。昨年は『超速 AS ONE』を掲げたが、今年は『共に超速』というスローガンを設定した。

ジョーンズHCは「今のゲームは、トランジション(攻守の切り替え)が多くなっている。ストラクチャーが崩れた場面で、選手たちが一緒に働くことがより重要になっている。アンストラクチャーな局面になった時に、選手同士がどのように連動するのか。どこにスペースがあるのかを理解し、すぐに小さなユニットを作って戦っていく必要がある。だからこそ、私たちは『共に』働くことを強調したい。」と話した。

フランス戦を含む強豪5連戦がもたらす成長

7月から8月にかけて、世界の強豪とテストマッチで5連戦が控える。来年、ワールドカップで対戦するフランス代表とも激突する。大きな試金石になることは間違いない。

大事なテストマッチ5連戦。それに向けてジョーンズHCは、「日本代表はもう一度、日本らしい戦い方を徹底していく必要がある。」と指摘。

「それが、『超速ラグビー』。いつテンポを上げるのか、いつテンポを落とすのかを理解すること。そして、これまでどのチームもやったことがないようなディフェンスをすること。加えて、世界で最も一貫したラインスピードを持つこと。それができて、トップレベルで勝つことができれば。私たちは世界の他の国々に、もう一度希望を与えることができます。」と前を向いた。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
中山 亮平

1988年生まれ、大阪府出身。日本ラグビー界屈指のBKとして浦安D-Rocksで活躍中。日本代表通算30キャップを誇り、ラグビーワールドカップでは、2019年日本大会と2023年フランス大会に出場。2019年日本大会では、日本代表初のベスト8入りに貢献した。東海大仰星高校3年時には花園で全国制覇を果たし、早稲田大学でも1年時から大学選手権優勝を経験。コベルコ神戸スティーラーズでは12シーズン活躍し、2025-26シーズンからは浦安D-Rocksへ移籍した。

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