そして『アジア競技大会』まで7人制ラグビー日本代表として活動していたWTB時任凜空(東芝ブレイブルーパス武蔵)だ。
司令塔のSO争いは、昨年10番を背負い続けた李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)が今年は手術の影響で不参加。しかし、若き司令塔のSO伊藤龍之介(明治大学4年)が台頭した。
ただジョーンズHCは「3人目のSOを見つけなければいけない。」と話す。そのため、ケガから復帰した小村、そして北原の2人が伊藤とともに別府合宿に招集されたというわけだ。

SO伊藤、代表活動はフィジー代表戦までの予定‐斉藤健仁撮影
初の日本代表合宿に参加したSO北原璃久
今回、初めて日本代表に呼ばれて「めちゃくちゃうれしかった。」と話す北原。7月はトレーニングスコッドから日本代表に昇格できなかった。それでも、栃木ホンダヒートで研鑽を続けていた。
「もちろん(夏は代表に呼ばれず)悔しかった。一度、チームに帰って自分がやるべきことを見つめ直した。身体の使い方などについて、栃木のトレーナーとしっかり話し合い、ここまで準備してきた。このタイミングで呼んでもらうための準備は、しっかりできていたと思う。」(北原)。
初めて日本のトップレベルで練習した北原。10月17日に行われた一般公開の日には、日本代表として初めてファンにも対応した。
両足でキックが蹴れる北原。
「『超速ラグビー』の理解についてはJAPAN XVで学んだことがある。なので、そこをベースにやっている。10番としての強みはボールを持って、しっかり前に仕掛けること。僕自身もそこを強みだと思ってやっている。それでも、その部分をもう少しレベルアップしてほしいと言われた。そこを課題として捉え、栃木に戻ってからも意識して取り組んでいた。」と語気を強めた。

初の日本代表入りとなったSO北原‐斉藤健仁撮影
初キャップを目指すCTB李智寿
また、CTB李も同様にトレーニングスコッドからの昇格組である。
6月のマオリ・オールブラックス戦では12番として先発。縦への強さという持ち味を見せた。そのためSO伊藤、PR大塚壮二郎(関西学院大学4年)と、同期の大学生とともに日本代表に招集される予定だったという。ただ、試合でケガをした影響があり、今回が代表初招集となったというわけだ。
朝鮮大学校に戻ってからもCTB李は、「エディーさんに、1つのプレーにこだわり、一貫性を持ってプレーすることが課題として言われていた。大学レベルではあるが、1つのパス、1つのコンタクトにこだわり、どのプレーでも気を抜かずに取り組んでいた。」と胸を張った。
同期の大学生2人に続いて、今秋、初キャップを目指すCTB李。
「代表活動に呼んでもらって、すごくうれしかった。ジャパンが目指す『超速ラグビー』を自分なりに体現しようと、練習に取り組んでいる。」と話した。

CTB李は初キャップを狙う‐斉藤健仁撮影
7人制から日本代表入りしたWTB時任凜空
最後の1人は、今年の3月、福岡工業大学を卒業したばかりのWTB時任だ。
ジョーンズHCは「本物のスピードを持った選手をもう1人見つけたい。」と話していた。
そして、アジア競技大会を現地で視察したジョーンズHC。その上で本来はCTBの時任を「スピードはまあまあ。センスがいい。」と、WTBとして抜擢。その結果、初招集となった。
チーム事情により7人制ラグビーはアジア競技大会までと決まっていたという時任。それゆえ、リーグワンではまだ1試合も出場していない。そんな中で、メンバー発表当日の朝、携帯電話が鳴ったそうだ。
「GMから(電話が来たとき)もうビックリの感情しかなかった。ここに来て実感が湧いた。チームはオフだったが、しっかり身体を動かしている最中だった。なので、万全の状態でここに来られた。」(時任)。
身長184cmでハイボールも期待されている時任。もちろんトライを取り切る力も求められている。
時任は「(ジョーンズHCから)スピードでチームにコミットする。そして、取り切る力を発揮してほしいと言われている。もっとスピードを上げて、代表戦で活躍できるようがんばっている。」と言葉に力を込めた。

アジア競技大会から抜擢されたWTB時任‐斉藤健仁撮影

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