ラグビー日本代表が来年のワールドカップを見据え、フィジー戦から始まる重要な秋のテストマッチ5連戦に挑む。
来年、オーストラリアで行われる『ラグビーワールドカップ』開幕まであと1年を切った。ラグビー日本代表(世界ランキング9位)は、テストマッチ5連戦を迎える。10月24日のフィジー代表戦を皮切りに11月の『ネーションズチャンピオンシップ2026』まで。世界の強豪と戦えるため、ワールドカップを見据えた大事なシリーズとなろう。

PNC優勝を経て、一体感が増している日本代表‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表 W杯を想定した秋の5連戦
大事な秋の5連戦に向けて日本代表は10月11日から22日まで、大分・別府で合宿を敢行。代表に準じるJAPAN XVやFW(フォワード)のみのキャンプは行っていた。しかし、エディー・ジャパンがチームとして別府で合宿を行う。これはこの3年間で初めてのことだった。
合宿初日での日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)。
36名(FW19名、BK〈バックス〉17名)の選手たちを目の前にして、「秋の5連戦をワールドカップに見立てて戦ってほしい。」と伝えたという。
ワールドカップでは最初の3試合が予選プール戦で、その後にベスト16、準々決勝と続く。その結果、秋の5連戦は日本から欧州への移動のある週は2週間空くが、11月は1週間ごとに強豪と試合がある。そのため、1年後を想定するにはピッタリというわけだ。
前回大会を経験しているSH(スクラムハーフ)齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)。
「(秋の5連戦を)そのように捉えるのは良い機会。ワールドカップを経験していないメンバーにとって、連戦の中でどうコンディションを整えるのか。移動も含め、一度、実際に経験することがすごく大事。まったく同じではないが、そういう部分を経験できると思う。」と話した。

チームを引っ張るSH齋藤‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表 別府で進む課題修正
9月、当時世界ランクで日本より上位だったフィジー代表。それを『パシフィックネーションズカップ』(PNC)で下して、7年ぶりに優勝を果たした。勝って自信をつけた日本代表は、フィジー代表(同10位)との再戦も待つ。それを含めた5連戦に向け、別府でさらなるブラッシュアップを図っている。
休養から戻ってきたLO(ロック)ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス武蔵)。
「みんなの絆が深まり、(PNC優勝が)自信になったと思う。この合宿もすごく良い雰囲気で、みんながやる気を持って、精度の高い練習ができている。合宿の最初、(FWは)ラインアウトとモールの修正に取り組んでいる。PNCでよくできた部分を、さらに強くすることにフォーカスしている。」と話した。
また、齋藤は「(BKは)まずハイボール(の競り合い)。欧州へ行けば、そればかりになると思う。なので、相手が蹴ってくることへ対応したい。」と切り出す。
続けて、「あとは、自分たちが(相手陣)22m内へ入った時のスコア率が低いこと。昨シーズンより上がったと思うし、まずそのエリアへ入ることが大事。しかし、今は(相手陣22mに)入ること自体は問題になっていない。入った後の遂行力をかなり練習している。そこは、もう1つ上げなければならない。」と先を見据えた。

休養を経て代表に復帰したLOワーナー‐斉藤健仁撮影
新戦力3人が加わったBK陣
36名の日本代表合宿メンバーを見てみる。
15人の選手がコンディションの都合で選考対象外。そこには、100キャップを目前としたベテランFLリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス武蔵)も含まれた。
一方、ケガから戻ってきた選手や今年初招集の選手もいる。
PR(プロップ)紙森陽太(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、SO(スタンドオフ)小村真也(トヨタヴェルブリッツ)、WTB(ウイング)石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)などだ。加えて、BKには3人の新戦力が加わった。

ケガから復帰したPR紙森-斉藤健仁撮影
SO北原璃久、CTB李智寿、WTB時任凜空に注目
今春から夏にかけてJAPAN XVやトレーニングスコッドとして参加してきたSO北原璃久(栃木ホンダヒート)、CTB(センター)李智寿(朝鮮大学校4年)。

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- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )















