リーグワン準決勝・第2試合の激闘(埼玉 vs クボタ)
フィジカルと堅守がぶつかり合った予想通りの接戦
第2試合はチケット完売で1万8695人の観客が集まった。
リーグ戦2位でプレーオフ初戦となった埼玉パナソニックワイルドナイツ。対するは、準々決勝を勝ち上がったリーグ戦3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイだ。
最近5戦での対戦成績は2勝2敗1分。いずれもクロスゲームとなっていた。ともにフィジカルと守備を強みとするチーム同士の対戦で、勝敗を予想するのは難しい一戦だった。昨シーズンの準決勝でも対戦し、スピアーズが28-24で勝利。今シーズンのリーグ戦では、ワイルドナイツが32-30で競り勝っていた。
試合は、予想通り前半から一進一退の攻防となった。スピアーズがPGで先制。しかし、3週間の準備期間を経てこの一戦に臨んだワイルドナイツ。スクラムで反則を誘い、モールから取り切って7-3と逆転した。
ただ、36分に試合が動く。ワイルドナイツに一時退場者が出て数的有利となったスピアーズ。その結果、モールで圧力をかけた後にボールを展開し、途中出場のWTBハラトア・ヴァイレアがトライ。ゴールも決まり、スピアーズが3点リードして前半を折り返した。

トライとチャージでチームに勝利を呼び込んだスピアーズのWTBヴァイレア‐斉藤健仁撮影
勝敗を分けた後半のキックゲーム
後半の鍵となったのは、中盤でのハイボールの競り合いだった。スピアーズはキックを効果的に使ってテリトリーを取り、中盤で優位に試合を進める。PGとWTB木田晴斗のトライで、スコアを13点差まで広げた。
それでも、昨季と同じステージで、同じ相手に負けるわけにはいかないワイルドナイツも反撃する。途中出場のWTBモーリス・マークスがトライを挙げ、12-20。しかし、中央付近からのSO(スタンドオフ)齊藤誉哉のコンバージョンは、相手WTBヴァイレアにチャージされ、点差を詰め切ることができなかった。
スピアーズはさらにPGを重ね、14点差にリードを広げる。試合の流れは大きくスピアーズに傾いたかに見えた。
最後まで揺れた勝敗の行方
しかし、ワイルドナイツも最後まで攻撃の姿勢を貫いた。終盤にスピアーズにイエローカードが出ると、PR(プロップ)木原優作、SO齊藤が立て続けにトライ。齊藤のゴールも決まり、ついに24-26と2点差まで迫った。
残りはワンプレー。相手のキックオフミスにより、ワイルドナイツは中央付近でスクラムのチャンスを得た。PGでも逆転できる場面だった。
しかし、最後はWTBマークスがタッチの外へ押し出され、ノーサイド。やはり熱戦、接戦となった準決勝第2試合。結果は、スピアーズが2点差で競り勝ち、2シーズン連続の決勝進出を決めた。

2点差でスピアーズが勝利し、2シーズン連続決勝進出!‐斉藤健仁撮影
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接戦を落としたワイルドナイツの金沢篤HC。
「ゲームとしては、もともと予想した通り、タフな試合になった。どっちに流れが転ぶかわからない状況だっだ。少し点差が離されることもあったが、最後あそこまで持っていった選手たちを誇りに思う。」と選手たちを称えた。
続いて、キャプテンのHO坂手淳史。
「勝ち筋を見つけて、小さな隙間を見つけるプレーを、精度高くプレーしていた。ですから、選手たちは良いプレーをしてくれたと思う。結果はすごく悔しい。しかし、みんなで一緒に消化して、次に向かっていきたい。」と前を向いた。
一方、接戦を制して2年連続の決勝進出を果たしたスピアーズのフラン・ルディケHC。
「ハードワークしなければならず、最後の1分までわからない戦いになるだろうと思っていた。今日はテリトリーが私たちにとって極めて重要だった。スマートなキッキングゲーム、そしてディフェンスのプレッシャーが必要だと思っていたが、試合では機能したと思う。」と振り返った。
続いて、キャプテンのNO8(ナンバーエイト)マキシ ファウルア。
「誰がメンバーに入っても、スタート、ベンチは関係ない。出たら役割を果たして、チームに貢献できるようなプレーをしてほしい。今シーズンはそれがすごくうまくできている。自分の役割を信じてやれば、必ずチームにいい影響を与えられている。今日もインパクトメンバーが入ってきて、役割を果たしていた。」と手応えを口にした。

スピアーズのFLラピース。決勝が現役ラストマッチとなる‐斉藤健仁撮影

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