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入替戦 残留を決めた浦安Dと相模原D-斉藤健仁撮影
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入替戦の結果は、リーグワンの勢力図を大きく左右する重要な要素だ。

2025-26シーズンの入替戦では、ディビジョン1の強度と経験値が際立った。一方、ディビジョン3からは新たな勢力が台頭。リーグ全体の競争構造が変化しつつある。

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入替戦・D1残留か?それともD1昇格か?

『NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 入替戦』が行われた。2試合の結果で決まり、第1戦は下位ディビジョンのホストで5月22・23日、第2戦は上位ディビジョンのホストで30日・31日に開催された。まずはディビジョン1とディビジョン2の入替戦の結果から見ていきたい。

入替戦で示されたD-Rocksの真価

第1戦と第2戦で見せたD-Rocksの修正力

入替戦で昨季、ディビジョン1に昇格したD-Rocksは11位に。その結果、2シーズン連続で入替戦に回った。相手はディビジョン2・2位の清水建設江東ブルーシャークスだった。浦安にとって、ディビジョン1定着への真価が問われる2連戦となった。

第1戦ではホストのブルーシャークスが先制。D-Rocksは6-10とリードを許して前半を折り返した。後半も30分近くまで接戦が続いたが、残り10分でD-Rocksがディビジョン1の意地を見せて3トライを重ね、最終的には37-15で勝利した。スコア以上に苦しみながらも、勝負どころで地力の差を見せた。

続く第2戦では一転して、ホストのD-Rocksが主導権を握った。前半だけで6トライを挙げる猛攻を見せて、57-19で快勝。2試合合計94得点を挙げて、ディビジョン1残留を決めた。

年齢を感じさせないプレーを続けている元日本代表FBの山中亮平(D-Rocks)-斉藤健仁撮影

年齢を感じさせないプレーを続けている元日本代表FBの山中亮平(D-Rocks)-斉藤健仁撮影

ラウンツリーHCと藤村キャプテンが語る成長

D-Rocksを率いるグラハム・ラウンツリーHC(ヘッドコーチ)は、「(12連敗した)第16節終了後に『ここからは全員で戦わなければならない』と話した。今日はチーム全員で戦った結果が見られた」と振り返った。

今シーズンから指揮を執ったラウンツリーHCにとっても、日本での最初のシーズンは学びの多いものだったようだ。「実際に来てみないと分からないことがたくさんあった。リーグ全体や選手たちを理解することができたので、それを来季へつなげたい」とすでに次のシーズンを見据えていた。

キャプテンのHO(フッカー)藤村琉士も「第1戦が終わった時点でまだハーフタイムだと話していた」と明かし、今シーズン、初めてキャプテンを務めたが「周囲のサポートのおかげでやりやすい環境だった」と感謝を口にした。

今シーズンのD-Rocksは、リーグ戦の序盤に3勝を挙げて勢いに乗ったかのように見えた。だが、中盤で黒星が続き、12連敗し最下位に甘んじていた。それでも終盤では強豪の埼玉パナソニックワイルドナイツに勝利し、最終戦で三菱重工相模原ダイナボアーズを破り順位を昨シーズンの最下位から1つ順位を上げた。11位という結果は決して満足できるものではないが、HO藤村キャプテンは「着実に力はついている」と前を向いた。

昇格2シーズン目も入替戦となったD-Rocksだが、着実に成長を見せている‐斉藤健仁撮影

昇格2シーズン目も入替戦となったD-Rocksだが、着実に成長を見せている‐斉藤健仁撮影

ブルーシャークスが得た手応えと課題

敗れたブルーシャークスにとっても、この入替戦は大きな自信になったようだ。昨シーズンはディビジョン3との入替戦に臨んだが、今シーズンは花園近鉄ライナーズ、NECグリーンロケッツ東葛といったディビジョン1経験チームを上回り、2位でディビジョン1との入替戦に臨んだ。

第1戦は試合終盤まで互角以上の戦いを演じ、第2戦も序盤は積極的に敵陣へ攻め込んだ。しかし、得点機を仕留め切れず、そこからD-Rocksに流れを渡してしまった。FL(フランカー)安達航洋キャプテンは、「ゴール前までは攻めることができたが、ミスで終わってしまった。そこから相手のペースになった」と振り返った。

また、仁木啓裕監督兼チームディレクターが指摘したのは、選手層と継続的な強度だった。「第1戦はしっかり準備して戦えた。しかし、中1週間でコンディションを維持しながら再び勝負に向かう部分では、浦安さんのほうが1枚も2枚も上だった」と話した。

それでも仁木監督は「壁はそこまで高くない」と繰り返し、「来季はディビジョン1昇格を目標にするだけでは足りない。ディビジョン2を圧倒するくらいでなければ、この壁は越えられない」と意気込んだ。

ディビジョン1残留を決めたダイナボアーズ

ダイナボアーズが圧倒して連勝

入替戦のもう1つは、ディビジョン1最下位となった三菱重工相模原ダイナボアーズと、ディビジョン2を2連覇した豊田自動織機シャトルズ愛知が激突した。過去2シーズンは入れ替え戦を回避したダイナボアーズだったが、今シーズンはリーグ戦の最終節でD-Rocksに敗れ、最下位で入替戦に回った。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
中山 亮平

1988年生まれ、大阪府出身。日本ラグビー界屈指のBKとして浦安D-Rocksで活躍中。日本代表通算30キャップを誇り、ラグビーワールドカップでは、2019年日本大会と2023年フランス大会に出場。2019年日本大会では、日本代表初のベスト8入りに貢献した。東海大仰星高校3年時には花園で全国制覇を果たし、早稲田大学でも1年時から大学選手権優勝を経験。コベルコ神戸スティーラーズでは12シーズン活躍し、2025-26シーズンからは浦安D-Rocksへ移籍した。

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