レッドファルコンズ の躍動が掛川を熱狂で包んだ2026シーズン折り返しのホームゲーム。その背景には、地域と共に歩む新たな挑戦があった。
レッドファルコンズが迎えた2026シーズン折り返しの転機
JDリーグは2026シーズンを折り返した。東地区、西地区に分かれて戦うリーグ戦だが、ここから東西地区がぶつかる交流戦に突入した。
各チームが3節ずつ開催する地元開催の試合(ホームゲーム)。しかし、今シーズンはここまで一度もホームゲームを開催したことのないチームがあった。
そのチームは、静岡県掛川市を拠点とするNECプラットフォームズ レッドファルコンズ。
昨シーズン、東地区6位に沈んだレッドファルコンズ。今シーズンは北京オリンピック金メダリストである西山麗コーチが監督に昇格。加えて、昨シーズンまで東地区優勝に貢献した鈴木鮎美氏をコーチに迎え、チーム史上初となるプレーオフ進出を目指している。

初のプレーオフを目指すレッドファルコンズ‐Journal-ONE撮影
掛川で生まれた“史上最多動員”の熱狂
レッドファルコンズ を包んだ赤一色のスタンド
そのレッドファルコンズが臨む、2026シーズン最初のホームゲームは、西地区の伊予銀行ヴェールズ。この試合に向け、NECプラットフォームズでは様々な誘客策を実行した。
その結果、この試合には1,500人を超える観客が集まった。チーム史上最多の観客数となったこの試合は、レッドファルコンズのスタンドはチームカラーである赤一色に染まる。大観衆が声援と拍手を送る中、レッドファルコンズは序盤の打撃戦を制し、大観衆の声援に応えて見せた。
勝利を決めた瞬間、大きくガッツポーズしたには西山監督。「本当に選手たちが良くやってくれた。」と笑顔を見せる。満員となったスタンドに手を振り、「とにかく勝ててホッとした。」と安堵の顔を見せた。

勝利の瞬間、雄叫びを挙げた西山監督-Journal-ONE撮影
柴田日菜乃が先制の一発、打撃戦へ
この試合を動かしたのは、先制の3点本塁打を放った柴田日菜乃だ。両チーム無得点で迎えた3回裏、無死一、二塁の絶好のチャンスに打席に入ると、内角の厳しいを振り抜いた。
打球は逆風吹く右中間へ一直線。打った瞬間それと分かる先制の一発がフェンスを超えていく。
「外側のボールを待っていたのですが、思い切って振り抜きました。」と振り返った柴田。長打が魅力の選手出ない柴田が、地元開催初戦という大一番で放った先制弾。
「入団してから、これほどまでにたくさんの皆さんに応援してもらったのは初めて。声援の後押しが本塁打を打たせてくれた。」と、満面の笑みでスタンドを見つめた。

先制の3点本塁打を放つ柴田-Journal-ONE撮影
これでモメンタムを得たレッドファルコンズだったが、昨シーズンチーム史上初のプレーオフ進出を果たした伊予銀行ヴェールズも地力を発揮する。レッドファルコンズ先発の山本すみれを攻略して逆転を許す。
木村友奏、大塲亜莉菜の活躍で試合を掌握
しかし、打線好調のレッドファルコンズは4回裏、2死から8番・柴田が四球で出塁。さらに9番・千葉彩音も中前安打で続いた。
ここで打順が先頭に戻ると、これまで打撃に苦しんでいた1番・木村友奏が庄司奈々の球を捉えた。フルスイングとともに高く上がった打球はそのまま左中間を越える本塁打となり、ここで特大3点弾。
「みんなが繋いでくれたチャンス。後ろに回す意識で打席に入った。」と、無欲の一発に破顔した。

本塁生還の木村を祝福する選手たち‐Journal-ONE撮影
“壮絶な打撃戦”かと思われた流れを断ち切ったのは、5回からマウンドに上がった左腕・大塲亜莉菜だった。この日は「抑えで最終回に登板する予定だった。」と話した大塲。予想以上に早い回からのマウンドとなったが、「大観衆を見て、気持ちが上がった。」と、3イニングとなったロングリリーフを無失点。
ライトからレフトへ吹く強い風は、甲子園の“浜風”と同様、レフトへの本塁打が出やすい状況となるいこいの広場野球場。それでも、得意のチェンジアップを巧みに使う大胆な投球で試合の流れを変えて見せた。













