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そして、7回には二塁手・永田が後方の飛球をジャンプして捕球するというファインプレーにも助けられた山戸。最後の打者を三振に抑えて勝利を掴むと、見事阪神甲子園球場で行われる決勝進出を決めた。

山戸の涙と、選手たちの想いが甲子園を決めたー神戸弘陵学園提供

山戸が投げ切った準決勝

「この大会にかける想いはどのチームよりも強いと思っていたので勝ち切れてよかった」と試合後に笑顔で答える山戸。1イニングずつ丁寧に抑えると臨んだ結果、完投完封という最高の内容になったという。「今日は95点です!」と堂々と教えてくれたのがとても印象的だった。

そんな山戸について石原監督も「次の投手も準備していたが、4点目が入った時に最終回まで投げてもらおうと決めた。今日の山戸は本人も、受けていた浅水(梨来)も「いい球が来てる」と言っていました。私も見ていて、抜け球などの打たれる前触れが今日はなかったので託しました。しかし、1点でも取られたら交代と思っていたので、セカンドのファインプレーが大きかったですね」

初戦の勝利を振り返る石原監督-Journal-ONE撮影

勝利を振り返る石原監督-Journal-ONE撮影

今回は前の試合から1日空いたことで仕切り直すことができた神戸弘陵学園。約1時間30分というハイペースな試合の中でも、神戸弘陵学園らしさが発揮された引き締まった内容となった。

次は憧れの甲子園

8月1日に阪神甲子園球場で日本一を決める決勝戦がついに行われる。相手は学校法人石川。この大会への想いが強い神戸弘陵学園は「甲子園に出てからが恩返し」とここまでの長い戦いを終えても、やっとスタート地点に立てたようだった。

試合直後は「夢のよう」「実感がない」と話していた選手たち。それでも自分の代で、踏む甲子園の土は格別だろう。

「2年ぶりに ”神戸弘陵ここにあり” と保護者や学校関係者に届けたいです」と石原監督の目は、すでに甲子園での戦いを見ていた。

93人で挑む甲子園。王者奪還へ神戸弘陵学園の戦いはあと一つー神戸弘陵学園提供

ここまで夏の暑さにも負けない、感動の試合を繰り広げてくれた70校の女子高校球児たち。ついにその頂点を決めるときがやってきた。決勝戦は8月1日(土)の13:30プレーボール。

最後まで全力を尽くした試合を期待するとともに、甲子園という憧れの舞台で輝く選手たちをしっかりと見届けたい。

アクセス
つかさスタジアムいちじま球場
  • 東海道新幹線 京都駅 - 特急はしだて(80分)- 福知山駅 - JR福知山線 - 丹波竹田駅‐徒歩20分
この記事に関連する人物
石原康司

神戸弘陵学園女子硬式野球部の創部監督として、高校三冠や全日本選手権優勝など数多くの全国タイトルを獲得し、女子高校野球界を代表する指導者。男子硬式野球部時代には甲子園出場5度の実績を持ち、技術・戦術に加え人間形成を重視した育成方針で多くの選手を輩出。女子野球の普及と競技力向上に大きく貢献している。

山戸 優菜

神戸弘陵高校 女子硬式野球部 2026年主将
背番号 21
ポジション 投手
投打 右/左
背番号:21
出身:広島県
経歴:平良小学校ソフトボール育成会-安佐ボーイズー神戸弘陵高校
始めたきっかけ:野球をしていた兄を見に行っていたのがきっかけ。小学生の時はソフトボール。中学生からボーイズに入り硬式野球を始め、神戸弘陵高校で初めての女子チーム。
マインドセット:クラシック音楽を聴きながら、瞑想で仲間や応援してくれてる人を思い出し、やる気スイッチを入れている。

濱嶋 葵

神戸弘陵高校 女子硬式野球部
背番号 89
ポジション 投手
投打 右/右
出身 東京都
小学生の時に女子初となる読売ジャイアンツジュニアチームに選出。当時から小学生女子とは思えない投球で、注目を集めてきた。小学6年生の時に、女子野球大会の決勝戦が初めて阪神甲子園球場で行われたのを見て、憧れの先輩と同じ神戸弘陵高校への進学を決めた。3月の選抜大会には運命の準決勝に先発出場。惜しくも試合には敗れたが、石原監督も「夏の強みとなった」というほどの期待が寄せられている。

島本 そな

神戸弘陵高校 女子硬式野球部
背番号 31
ポジション 外野手
投打 右/左
出身地 兵庫県
地元兵庫県出身の選手で、中学生時代に練習試合を行うことで神戸弘陵高校に入学を決める。得意な打撃を磨き、チームの主軸選手に成長。春の選抜大会でも結果を残し、夏の大会でも活躍が期待されている。打席前はリラックスするために、歌を歌うという大物ぶり。左打者とは思えぬ力強さとバットコントロールで神戸弘陵高校を勝利に導く。

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