北海道旭川市にある旭山動物園は、動物が本来持つ能力を引き出す行動展示で知られる、日本最北の動物園です。頭上を飛ぶように泳ぐペンギンや、円柱の水槽を垂直に通り抜けるアザラシなど、ほかの動物園ではなかなか出会えない光景が待っています。
一方で、開園時間が季節によって大きく変わることや、2027年に入園料の改定が控えていることは、まだあまり知られていません。この記事では見どころと回り方に加えて、料金やアクセス、混雑を避けるコツまでまとめましたので、来園の参考にしてみてください。
旭山動物園とは?

旭山動物園は1967年に開園し、一時は入園者数の落ち込みに苦しみながら、展示の考え方を根本から変えることで全国区の人気施設へと生まれ変わりました。
ここでは園を支える展示の思想、飼育している動物の顔ぶれ、そして園内の地形という3つの角度から見ていきます。
動物本来の動きを引き出す行動展示で知られている
行動展示とは、動物を見せるためだけに飼うのではなく、その動物が本来持っている能力や習性を発揮できる環境を用意し、結果として生き生きとした姿を観察してもらう考え方です。
じっとしている動物を柵越しに眺める従来の展示とは、発想そのものが異なります。旭山動物園はこの手法を1990年代後半から施設ごとに具体化し、水中を高速で泳ぐペンギンや、来園者の真上を歩くヒョウといった光景を実現してきました。
動物にとっても退屈のない環境になるため、動物福祉の観点からも意味を持つ取り組みとされています。園内の解説看板の多くが飼育員の手書きである点も、この姿勢の延長線上にあると言えるでしょう。
ほ乳類から両生類まで100種645点を飼育している
公式資料によると、飼育されている動物は100種645点にのぼります。内訳はほ乳類が41種317点、鳥類が47種275点、は虫類が9種28点、両生類が3種25点で、鳥類の種数がほ乳類を上回っている点が目を引きます。 ※飼育点数は繁殖や移動によって日々変動いたします
ホッキョクグマやアムールトラといった大型の動物に視線が集まりがちですが、シマフクロウやタンチョウ、エゾシカなど北海道に生きる生き物の展示にも力を入れています。
国内では希少な種も含まれており、単に数が多いというより、北の自然そのものを伝える構成になっているのが特徴です。
起伏のある丘に30の展示施設が点在している
園内は旭山と呼ばれる丘の斜面に広がっており、正門と東門とでは立地する高さが異なります。その傾斜に沿ってぺんぎん館やほっきょくぐま館、オオカミの森など30の展示施設が配置されているため、一周すると自然に坂道を上り下りすることになります。
どちらの門から入るかによって歩く向きが変わり、体力に不安がある場合は入り口の選び方が快適さを大きく左右します。園内にはベンチのほか屋内の休憩スペースも点在していますので、こまめに足を休めながら回るのがおすすめです。門ごとの特徴と具体的な順路は、記事後半の回り方の章で詳しく紹介します。
住所や電話番号、料金といった基本情報は下記の通りです。開園時間と休園日は時期によって変わりますので、出発の直前に公式サイトで確認しておくと安心して向かえます。
| 名 称 | 旭川市旭山動物園(あさひやまどうぶつえん) |
|---|---|
| 所在地 | 〒078-8205 北海道旭川市東旭川町倉沼 |
| 電話番号 | 0166-36-1104 |
| 開園日 | 1967年7月1日 |
| 飼育動物 | 100種645点 (ほ乳類41種317点/鳥類47種275点/は虫類9種28点/両生類3種25点・2025年6月1日現在) |
| 展示施設数 | 30施設 |
| 開園時間 | 夏期 9:30〜17:15/冬期 10:30〜15:30 ほか ※時期により変動。最新は公式サイトの開園カレンダーをご確認ください |
| 休園日 | 春と秋の整備休園期間、年末年始(12月30日〜1月1日) ※年度により異なります |
| 入園料 | 大人 1,000円/中学生以下 無料 (旭川市民特別料金 700円) ※2027年4月29日から改定予定 |
| 駐車場 | 無料(正門 約200台/東門 約300台) 周辺に民間駐車場 約1,100台(有料の場合 上限1日500円) |
| アクセス | JR旭川駅前バスタッチ6番から旭川電気軌道バス41・47番線で約40分 道央自動車道 旭川北ICから約20分 |
| 公式サイト | https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/ |
開園時間と休園日

旭山動物園でまず気をつけたいのが、開園時間が季節によって別物になる点です。夏の感覚で冬に訪れると、着いた時点で残り時間がほとんどなかった、という事態も起こりえます。












