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神戸サンダース クラブ選手権初出場-Journal-ONE撮影
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清水監督は試合前、その対戦について次のように語っていた。

「関東のチームとは普段、対戦することが無く、しかもNPBのチームは練習試合も叶わないほどレベルが高い。その相手と試合ができるなんて本当に幸せです。」

そこには勝敗を超えた喜びがあった。全国大会という舞台だからこそ実現した夢の対戦。女子野球の最前線を知るための最高の教材が、目の前に現れたのである。

ピンチでマウンドに集まる神戸サンダース‐Journal-ONE撮影

ピンチでマウンドに集まる神戸サンダース‐Journal-ONE撮影

憧れを胸に全国舞台へ向かった選手たち

選手たちもまた、この対戦を前向きに受け止めていた。

全国大会初出場というだけでも特別な経験だったが、相手が埼玉西武ライオンズレディースとなればなおさらである。チーム内には「遠征して試合をすること自体が初めて。」という選手もいた。それでもグラウンドに立つ前から萎縮する様子は見られなかった。

むしろ選手たちの口から多く聞かれたのは期待の言葉だった。

「憧れの侍ジャパンの選手と対戦することが楽しみ。」

日本代表クラスの選手たちと同じフィールドに立ち、自分の力を試せる機会はそう多くない。結果以上に、トップレベルの技術や野球への向き合い方を体感できることに価値を感じていた。

全国大会という舞台は、夢の続きを見せてくれる場所でもあった。ここで経験したことが、将来さらに上のステージを目指すきっかけになるかもしれない。そんな希望を胸に、選手たちは歴史的一戦へと向かっていった。

NPBチームとの対戦は貴重な経験だ-Journal-ONE撮影

NPBチームとの対戦は貴重な経験だ-Journal-ONE撮影

神戸サンダースが刻んだ歴史的な一戦

織田湖都選手の初安打から生まれた先制点

試合は神戸サンダースにとって理想的な幕開けとなった。

1回表、先頭打者として打席に立った織田湖都選手が、埼玉西武ライオンズレディースの望月音羽投手から鮮やかな左前安打を放った。これが神戸サンダースにとって全国大会初安打となる記念すべき一本だった。

ベンチの雰囲気も一気に高まる。続く3番の山本乃愛選手も右前安打で続き、一死一、三塁のチャンスをつくる。そして迎えた4番の小田彩乃選手が中前へ運ぶ適時打。織田選手がホームに生還し、神戸サンダースは全国大会初得点を記録した。

全国大会初安打、初打点、初得点が一気に生まれた瞬間だった。

優勝候補を相手に先制点を奪うという最高のスタート。チームにとって夢のような時間だった。全国の舞台だからといって受け身になるのではなく、自分たちから挑戦し、結果を残した価値は非常に大きい。創設から歩み続けてきたチームの歴史に、新たな1ページが刻まれた瞬間だった。

先制適時打を放った小田彩乃選手-Journal-ONE撮影

先制適時打を放った小田彩乃選手-Journal-ONE撮影

楠琉奈選手と山本愛心選手が見せた成長の証

先発マウンドを任された楠琉奈選手は、試合前に相手チームの印象について「身体の大きな選手ばかり。」と語っていた。全国トップレベルの選手たちを前に驚きはあったものの、マウンドではまったく物怖じすることがなかった。

「マウンドではワクワクした。」

その言葉通り、楠選手はストライク先行で堂々と勝負を挑んだ。しかし埼玉西武ライオンズレディース打線はさすがだった。初回だけで5本の長短打を浴び、一挙5失点。全国トップクラスのレベルの高さを見せつけられた。

それでも神戸サンダースは下を向かなかった。2回裏には相手に二塁打を許しながらも、レフトを守った山本愛心選手が抜けそうな飛球を好捕。その結果、チームは無失点でこの回を切り抜けた。

ベンチへ戻る選手たちも出迎えるベンチの仲間たちも大歓声。まるで試合に勝ったかのような喜びに包まれた。全国屈指の強豪打線を相手に無失点で切り抜けた経験は、チームに大きな自信を与えた。

しかし、その後も西武ライオンズレディースは厚い選手層を生かして加点。楠選手は試合後、「練習不足でスタミナがなくなってしまった。」と悔し涙を流した。その後マウンドに上がった織田湖都選手、山本愛心選手も勢いを止められず、試合は4回コールドで終了した。

無失点に抑えベンチ前で笑顔の選手たち-Journal-ONE撮影

無失点に抑えベンチ前で笑顔の選手たち-Journal-ONE撮影

神戸サンダースが示した女子野球の未来

楠琉奈選手「来年は無四球完投を目指したい」

全国大会のマウンドを託されたのは、エースの楠琉奈選手だった。

■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
アクセス
なごみの米屋ぴーちゃんフィールド大谷津
  • 東海道新幹線 東京駅 - 総武線快速(23分)- 船橋駅 /京成船橋駅 - 京成本線(38分)- 京成成田駅 - 千葉交通バス(10分)- 大谷津球場前 - 徒歩2分
取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
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