壁の上に乗ったボールも打った側の得点になる
壁の上端には平らな面があり、高く跳ねたボールがそこに乗って止まることがあります。FIPの規則では、相手コートでバウンドした後に壁の上の平らな面に乗ったボールは、打った側の得点と定められています。
受ける側は壁の上のボールを打ちにいけないため、ボールが止まった時点でそのポイントは終わりです。こちらもバウンド後に限った規定なので、ノーバウンドで相手の壁に当たった場合とは区別して考えましょう。
壁の上に残ったボールを、よじ登って取ろうとするのは危険です。無理に手を伸ばさず、施設のルールに沿って回収してください。
壁と床の角に落ちたボールは有効な返球になる
後ろ壁や横壁のガラスと床が接する角は、ボールが壁と床のどちらに先に当たったのか見分けにくい場所です。FIPの規則では、打ったボールが相手コートの壁と床の角に落ちた場合も、正しい返球として扱われます。
角に落ちたボールは跳ね方が読みにくく、受ける側にとっては返球しにくいボールです。それでも、2回目のバウンドの前に打ち返せば、通常どおりラリーは続きます。
審判のいない試合では、「先に壁へ直撃したのではないか」と意見が分かれやすい場面です。角に落ちたボールは有効と覚えておくと、判定をめぐる言い争いを避けられます。

コートの外に出て打てるかは設備と大会規定で決まる
FIPの規則では、コートの外に出てボールを打ちにいけるのは、コートの設備が条件を満たしている場合に限られます。条件のひとつが、横壁の出入口が片側2か所あり、その外側に障害物のない広いスペースが確保されていることです。
具体的には、出入口の外に幅3m以上(4mを推奨)、長さ4m以上、高さ3m以上の空間が必要とされています。照明の支柱がこのスペースに入っている場合は、コート外でのプレーは認められません。
条件を満たさないコートでは、打つときに足や体の一部がコートの外に出ていると失点になります。コート外でのプレーの可否は施設や大会ごとに決まるため、事前に確認しておきましょう。
パデルのバウンドはガラスと金網で跳ね方が変わる

壁を使いこなすには、ルールだけでなくボールがどう跳ね返ってくるかを知っておくことも大切です。ガラスと金網では跳ね方が大きく異なり、同じガラスでも打球の速さや角度によって戻ってくる位置が変わります。
ここでは、壁に当たった後のバウンドの特徴を、ガラス・金網・打球の種類ごとに見ていきましょう。
ガラスに当たったボールは規則的に跳ね返る
FIPの規則では、壁は素材を問わず表面が硬く滑らかで、ボールが均一に跳ねることが求められています。そのため、ガラスに当たったボールは、当たった角度と勢いに応じて素直に跳ね返ります。
ボール自体の弾み方も規格で決まっており、新品のボールは2.54mの高さから硬い床に落としたとき、135〜145cm弾むことが条件です。床もガラスも跳ね方が安定しているからこそ、跳ね返りを予測して待つプレーが成り立つのです。
慣れてくると、ボールがガラスに当たる前から戻ってくる位置を読めるようになります。最初は壁に当たった後のボールをよく見て、跳ね返り方のパターンを体で覚えていきましょう。
金網に当たったボールは跳ね方が不規則になる
ガラスと対照的なのが金網です。FIPの規則でも、金網の部分はボールの跳ね方が均一にならない場所として扱われています。ボールが跳ねる程度に張られてはいるものの、網目の凹凸や張り具合によって戻り方が変わりやすいのです。
そのため、金網に当たったボールは軌道が読みにくいのが特徴です。ガラスと同じ感覚で待っていると、打つタイミングを合わせにくくなります。
相手コートでバウンドした後なら金網に当たったボールも返球できますが、跳ね返った直後に反応できるよう準備しておくと安心です。なお、サーブの場合は金網に当たった時点でフォルトとなるため、跳ね方を気にする必要はありません。
横壁に当たったボールは向きを変えて戻ってくる
後ろ壁のガラスに正面から当たったボールは、ほぼ来た方向へ戻ってきます。これに対して、斜めに飛んできたボールが横壁のガラスに当たると、当たった角度に応じて向きを変え、コートの中央側へ跳ね返ります。
とくに注意したいのが、後ろ壁と横壁が接するコーナー付近です。コーナーに入ったボールは2枚のガラスに続けて当たり、向きを2回変えて戻ってくることがあります。
横壁からの跳ね返りは左右の動きが加わるため、慣れないうちは体の正面で待つのが難しいボールです。ボールが壁に当たる前から、跳ね返りそうな方向へ体を向けておきましょう。
打球の速さと高さで後ろ壁からの戻り方が変わる
同じ後ろ壁でも、打球によって戻ってくる位置は変わります。低く速い打球は、ガラスに当たった後も勢いが残り、コートの前方まで大きく跳ね返る傾向があります。強打がかえって相手に打ちやすいボールを与えることもあるのです。












