心ほどける四国の旅。もっと四国を楽しむ!四国を元気に!サポーターズサイトを見る

心ほどける四国の旅。もっと四国を楽しむ!四国を元気に!サポーターズサイトを見る

神戸弘陵学園 全日本女子硬式野球選手権2回戦-Journal-ONE撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
この地域の観光情報をまとめて見る四国を元気に!サポーターズサイト
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

濱嶋は、内野ゴロで得点を許すも後続を断ち期待に応える。しかし、この回だけで神戸弘陵学園は6失点を喫した。

結果として振り返れば、この回の失策と5つの四死球が勝敗を分けた。一方で、この苦い経験こそが次世代を担う投手たちの成長につながるはずだ。

神戸弘陵学園 濱嶋-浅水は8月のユース大会を制した‐Journal-ONE撮影

濱嶋-浅水は8月のユース大会を制した‐Journal-ONE撮影

神戸弘陵学園が見せた高校王者の反撃

西垣美来が打線をけん引

それでも神戸弘陵学園は終わらなかった。

大量失点を喫した直後の3回裏、西垣美来と浅水梨来が連続適時打を放ち2点を返す。

追い込まれた場面で諦めない。だからこそ神戸弘陵学園は全国制覇を成し遂げたチームだった。

特に副将の西垣は、この試合を通して攻守で奮闘。福田、山戸と共に高校女子野球選抜にも選ばれた西垣もまた、無冠の世代を夏王者に導いた殊勲者の一人だ。

西垣のプレースタイルは、表情を変えず安定感あるプレーを見せ続けるところだ。神戸弘陵学園グラウンドの中心には、いつも西垣の姿があった。

そして、この日も好機で打ち、仲間を鼓舞し、最後まで下を向かなかった。

猛打賞と最後まで気を吐いた西垣副将-Journal-ONE撮影

猛打賞と最後まで気を吐いた西垣副将-Journal-ONE撮影

サンブレイズの勝負強さが上回る

しかし一方で、サンブレイズも経験豊富なチームだった。

5回裏、河井絢音が左翼越え二塁打で出塁すると、サンブレイズは日本代表のエース・小原美南を投入する。すると小原はピンチにも動じず、神戸弘陵学園打線を無失点に封じた。

さらに6回には田中愛莉が二遊間を破る2点適時打。続いて神戸弘陵学園OGの小川にも適時打が飛び出した。

そして7回には再び堀みずほが出塁。最後は田中が走者一掃の適時打を放ち、サンブレイズが勝負を決めた。

互いに11安打。それでもスコアに大きな差がついたのは、好機を逃さないサンブレイズの完成度が上回ったからだった。

満塁の走者全員が生還し喜ぶサンブレイズ‐Journal-ONE撮影

満塁の走者全員が生還し喜ぶサンブレイズ‐Journal-ONE撮影

無冠世代が見せた最後の意地

笠井あやなと松村瑠愛が作った最後の見せ場

大差がついた最終回。しかし、神戸弘陵学園の3年生たちは最後まで諦めなかった。

代打で登場した笠井あやなが快音を響かせる。続く松村瑠愛も安打を放つ。

この選手起用に、スタンドとベンチからは、大きな歓声が上がった。なぜなら、レギュラーを支え続けてきた選手たちが、最後の舞台で存在感を示した瞬間だったからだ。

この世代は決して順風満帆ではなかった。ユース大会で初戦敗退。春もあと一歩のところで優勝を逃した。

だからこそ「無冠世代」と呼ばれ続けた。それでも諦めず努力を重ね、最後の夏に日本一へたどり着いた。

二人の安打には、その歩みのすべてが詰まっていた。

神戸弘陵学園 代打で嬉しい安打を放った元気印の笠井-Journal-ONE撮影

代打で嬉しい安打を放った元気印の笠井-Journal-ONE撮影

副将・西垣美来の猛打賞

さらに西垣美来が適時打を放つ。この日3本目の安打だった。

侍ジャパンでも活躍する小原から奪った一打。勝敗は決していた。それでも、その1点には大きな意味がある。

チームを支え続けた3年生たちの意地。そして神戸弘陵学園の誇り。そのすべてが詰まった得点だった。

神戸弘陵学園 3年生の中軸・西垣(左)と島本-Journal-ONE撮影

神戸弘陵学園3年生の中軸・西垣(左)と島本-Journal-ONE撮影

神戸弘陵学園・石原監督が語った敗戦の意味

日本一へ導いた3年生への感謝

試合後、石原康司監督はまず3年生たちを称えた。

「ユース、春と負けたが、そこからチームを上げていき、夏の選手権優勝を果たしたこと。これは本当に素晴らしい。」

その言葉には指揮官としての誇りがにじんでいた。

実際に、この世代は数々の悔しさを乗り越えてきた。スター選手だけで勝ったチームではない。誰かが打てば誰かが支える。

そして、誰かが苦しめば仲間が救う。そうした積み重ねが高校日本一という結果につながった。

次世代へ残した教訓

しかし一方で、石原監督は敗因から目を背けなかった。

「優勝して気持ちが抜けた結果がこの敗戦だった。」

さらに続けた。

「この世代は、チーム力で優勝した。それだけに、誰か一人の、何か一つの気の緩みがこうした悔しい結果となった。」

四国を元気に!
■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
アクセス
マドンナスタジアム
  • JR松山駅 - 予讃線(4分)- 市坪駅 - 徒歩10分
取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn