上ノ坊が語る転機と自信の芽生え
「15」番を背負い、スティーラーズの優勝に貢献した上ノ坊。
「新人賞対象になるのを知らずにプレーしていたので、この賞をいただけて光栄。最初はプレッシャーを感じすぎて、あまりうまくいかない試合もあった。しかし、その中でもうまく対応できた。」と笑顔を見せた。
今シーズン、転機になった試合を聞かれた上ノ坊。
「初めての試合(静岡ブルーレヴズ戦)で3トライを挙げた。その後もプレッシャーはあったが、次の東芝ブレイブルーパス東京戦でハイボールをキャッチし、良いプレーもできた。これで、自信を持ってプレーできると思った。最初の1、2試合が自信につながった。」と話した。

リーグワン決勝でのスティーラーズFB上ノ坊-斉藤健仁撮影
MVPレタリックの4冠とスティーラーズの未来
レタリックのMVP初受賞とFWとしての歴史的快挙
最後は年間MVPが発表された。投票ではなくリーグが選出しており、例年、優勝したチームから選ばれている。
まずは、ディビジョン2のMVPにFL鄭兆毅(豊田自動織機シャトルズ愛知)。続いて、ディビジョン3のMVPにLOアンドリュー・デビッドソン(マツダスカイアクティブズ広島)が選出された。
最後に、ディビジョン1のMVPの発表に。やはり、初優勝に大きく貢献した共同キャプテンのLOレタリックが初受賞した。FW(フォワード)の選手が選ばれるのは、2021シーズンのHO堀江翔太(ワイルドナイツ)以来。加えて、LOのMVPはトップリーグ2008-09の大野均(東芝ブレイブルーパス)以来となった。
また、レタリックはリーグワンで初めてFWでの『最多トライゲッター』(17トライ)となった。さらに、選手が選ぶ最優秀選手賞『プレーヤー・オブ・ザ・シーズン』、ベストフィフティーンと合わせて、個人4冠を達成した。

MVPを含めて個人「4冠」に輝いたLOレタリック-斉藤健仁撮影
決勝戦の手応えとチームへの感謝、そして未来への決意
35歳となっても「武器はフィットネス」と自負するレタリック。
改めて、前日の決勝で優勝した要因を聞かれると、「攻撃的なラグビーのスタイルが好きで、今シーズンはたくさんのトライを決めた。ディフェンスも今年は本当に良かった。特に決勝戦では、ディフェンスが勝因だった。」と振り返った。
4冠に輝いた感想を尋ねられた、元オールブラックスの長身LO。
「前日の勝利と、この賞をいただけたことはとてもうれしく思っている。しかし、これは素晴らしいシーズンを積み重ねてきたこと、そして周囲のチームメイトたちのおかげ。チームに感謝したいと思う。」と、周囲への感謝を口にした。
加えて、「MVPを獲れなくても、チームが優勝したこと自体が何よりの喜び。最大の喜びは、私たちがリーグワンの優勝を果たしたということ。MVPはシーズン中の活躍が評価されて本当にうれしい。しかし、優勝という栄冠はチーム全体のものだから。」と語った。
レタリックはさらに2シーズン、スティーラーズでプレーすることを公言した。
「神戸でプレーするのが楽しいし、私たちが展開するラグビーのスタイルも気に入っている。私はチームと会社のファンなので、ここでプレーを続けられることがとてもうれしい」。

MVPに選ばれたスティーラーズLOレタリック、決勝でも活躍-斉藤健仁撮影
優勝を置き土産に去るレニーHC、スティーラーズの挑戦は続く
レニーHC退任とレタリックの代表資格問題
スティーラーズでの優勝を置き土産に、7月からニュージーランド代表オールブラックスの指揮官に就任するデイブ・レニーHC。
ファンの中には、オールブラックスでも、レニーHCとレタリックのコンビを見たい人も多いかもしれない。
しかし、レタリックはニュージーランド協会と契約し、ニュージーランドのチームでプレーしていない。これにより、現在のルールでは、7月からオールブラックスに選出される可能性はない。
これについて、レタリックはこう話す。「ニュージーランドを離れる際、出場資格がないというルールについては承知していた。だから、その状況を受け入れている。」と。

リーグワン初制覇で胴上げされるレニーHC-斉藤健仁撮影

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