さらに代打の慶應義塾大学の林純司(3年・報徳学園)が四球でつなぎ、ここで前日のチャイニーズ・タイペイ戦で本塁打を放った立命館大学の西野啓也(4年・高知)を打席に送る。この起用に応えた西野が初球を強振。これが三遊間を破る適時打となり、日本がリードを3点に広げた。
ベンチの日本選手たちは、拳を突き上げながら西野を迎え、球場の空気は完全に日本一色となった。

技ありの右打ちで優勝を決定付けた山里-Journal-ONE撮影
侍ジャパン大学日本代表 鮮やかな継投策で世界一
11回裏、日本のマウンドには富士大学の古堅鈴之輔(3年・読谷)が上がった。
四球で満塁としながらも、三振を含む2死を取った古堅。するとここで、鈴木英之監督は最後のカード、國學院大学の藤本士生(3年・土浦日大)を投入した。
藤本はブランチを変化球主体で追い込み、最後は150km/hの速球で三邪飛に。
打球が中山のグラブに収まった瞬間、侍ジャパン大学日本代表の選手たちが一斉にベンチを飛び出し、歓喜の輪をつくった。

痺れる場面で役割を果たした古堅-Journal-ONE撮影
初代王者として世界の頂点へ 未来のスターたちが示した“現在地”
全国27の大学野球連盟から選ばれた精鋭たちが、大学選手権からわずか1ヶ月弱でひとつのチームとなった。そして、歴史に残る初の大学世界一へと登り詰めた。
この栄冠を手に各大学へ戻る選手たち。すでに秋のリーグ戦、明治神宮大会へと続く戦いは始まっている。そして秋が終わると、NPBドラフトでプロの道へ進む者もいれば、最終学年として来年さらに飛躍する者もいる。
今回対戦したアメリカ、韓国、そして開催国のチャイニーズ・タイペイ。各国の選手たちもまた、未来の野球界を担う存在だ。
NPB、MLB、そしてWBCやオリンピック——再び侍ジャパンのユニホームを着た彼らと出会う日が来るかもしれない。
この秋、全国の大学野球の舞台で、彼らの続きの物語を見届ける。野球ファンにとって、それもまた一つの楽しみになる。













