ついに決勝トーナメントへ
今行われている 第30回記念全国高等学校女子硬式野球選手権大会 。その頂点を目指す神戸弘陵学園が23日に岐阜第一高校と対戦。”無冠世代” と呼ばれる彼女たちだが、さすがの安定感で勝利を収めベスト8に駒を進めた。
21日までの予選トーナメントを勝ち抜き、迎えた決勝トーナメント。ベスト16を決めた横浜隼人高校戦では4-0と完封勝ち。主将の山戸優菜投手が相手を僅か3安打に抑える好投を見せ、危なげなく勝ち進んできた。

試合開始時刻が大幅に遅れて臨んだリベンジマッチ-神戸弘陵学園提供
意地とプライドをかけて挑む今大会。舞台を兵庫県丹波市のつかさスタジアムいちじま球場に移して行われたこの日は、昨年の夏にも当たっている因縁の相手。リベンジに燃える神戸弘陵学園ナインだったが、序盤からしっかりと流れを掴む展開となった。
手堅い攻撃で確実にリードを奪う
初回のピンチを無失点で凌いで迎えた2回表の攻撃。先頭の4番・指名打者の島本そなが四球、さらに6番・河井絢音の安打でチャンスを作ると、ここで石原 康司監督が動く。確実に先制点を奪うためスクイズを仕掛けると、この策が見事に成功。
7番・西山果穂と、9番・永田悠風里がしっかりとバントを決めて仕事を果たすと、ここからチームの勢いがさらに増した。
続く3回表には2死から5番・浅水梨来が中横を抜ける二塁打を放って、再びチャンスメイク。河井が左前安打で繋ぐと、一、三塁から再び西山の中前適時打で3点目。下位打線でしっかりと得点ができるというチームの安定力が、今年の強さ。

西山の適時打から打って返す攻撃が勢いづいた-神戸弘陵学園提供
石原監督も「去年、先輩たちが打てなかった投手からよく点を取った」と話し、岐阜第一の先発・松井澪を攻略していく。
さらに攻め入る神戸弘陵学園は4回表、四死球で1死一、二塁とすると、ここで3番・西垣美来が三塁線を沿う技ありセフティバントを決めて満塁に。ここで頼りになる島本が打席に入ると、左へ大きく犠牲飛を放って4点目を追加した。
決定力が高い打線
走者をしっかりと打って返す。このお手本のような野球で段々と差を広げていく神戸弘陵学園。
6回表にも、2死満塁という場面で浅水が左前に弾き返すとさらに2点を追加。7回表には1番・福田稟が中前適時打で得点。
神戸弘陵学園はこの試合、10安打7得点と好調。対する岐阜第一だが9安打と神戸弘陵学園に並ぶ勢いだったにも関わらず、得点は僅か2。走者がいる場面で打点をどれだけ挙げているのかが、一目瞭然の結果となっていた。

途中に暑さで鼻血を出してしまった福田選手も適時打で打点を挙げる‐神戸弘陵学園提供
「チーム的にはバントもしっかりと決め切れていましたし、2死から得点に繋がる攻撃ができていたのがよかった」と振り返る山戸主将。1点ずつの得点により最終的には大差をつけた攻撃。相手にも攻撃の隙を与えない攻守がうまく嚙み合った展開が、神戸弘陵学園の強さとして発揮された試合となった。
濱嶋投手が6回無失点の力投
当日の朝、先発と言われた濱嶋 葵投手。浅水選手とのバッテリー間では、高さだけは気をつけて、インコースを使うタイミングを重視して投げることを意識していたという。
そんな濱嶋選手の投球内容は初回、先頭打者に安打を許してから始まった。しかし野手の助けもあり、岐阜第一のスコアボードに0を並べていく。
2回以外は毎回走者を背負っていたが、要所をしっかりと締める内容。「今日は変化球があまり決まっていなかったが、悪いなりにもいい配球でバッターを打ち崩せたことは良かったと思います」と振り返った。

堂々と投げ抜き、岐阜第一を終盤まで封じ込めた濱嶋投手‐神戸弘陵学園提供
キレているストレートとツーシームを武器に配球を組み立てていき、得点圏に走者がいるときは三振で乗り切る力強さ。この試合は選抜大会からまた一つ成長した姿を見せてくれたと感じた。そして2年生ながらも、神戸弘陵学園を背負うその背中はとても大きく見えた。
明日は準々決勝
6回途中まで投げて7安打1失点。味方のミスも絡み、失点を許したところでマウンドを山戸投手に継いだ。山戸投手は7回裏に右越えのソロ本塁打を許し、失点。さらに2死からも三塁線を抜く二塁打を浴びるなど、本人も「良くなかった」と振り返る内容に。



















