
園内に設置されている基金箱には外貨も-Journal-ONE撮影
四季が育てる旭川と動物たちの魅力
旭川生まれ、旭川育ちの中田園長。地元の魅力について尋ねると、真っ先に返ってきたのは「四季」だった。
「四季がはっきりしていることですね。夏は暑いし冬は寒い。しかし、それに応じて動物たちの行動も変わります」。
季節ごとに違う表情に出会える
同じ動物でも、春と冬では行動や見た目が変わる。雪を楽しむ姿や、暑さをしのぐ様子など、その時期ならではの表情がある。
「その違いを季節ごとに観ていただけると、より動物たちの知らなかった側面を知ることができる」。
一度訪れるだけではもったいない。季節を変えて訪れることで、新たな発見が生まれる。

東門のテラスから旭川の町が一望できる-Journal-ONE撮影
旭川グルメも旅の楽しみ
北海道のほぼ中央に位置する旭川は、豊かな食材の集まる街でもある。
例えば、旭山動物園東門近くにはレストラン「カムイチカプ」がある。
カムイチカプでは、旭川市のふるさと納税返礼品でも人気の高い、日乃出のラム肉を使ったジンギスカンや季節野菜を添えたカレーが人気だ。旭山動物園はもちろん、旭川の街並みを眺めながらランチを楽しめるテラスは絶景だ。多くの来園者に親しまれている。
そして忘れてはならないのが旭川ラーメン。
「醤油、味噌、塩と味もバリエーション豊富です。私も『今日は味噌かな?』などと、ローテーションで旭川ラーメンを楽しんでいます。」と、中田園長。
旅の満足度を高めてくれる食も、この街の大きな魅力だ。

カムイチカプの人気メニュー・ジンギスカン定食-Journal-ONE撮影
中田真一園長が語る未来
旭川の人柄について聞くと、中田園長は少し照れたように笑った。
「自分も含めて恥ずかしがり屋が多いですね」。
しかし続けて、
「話しかけてくれれば気さくで人思いが多い街です」。
とも語る。
それは園内を歩いていても感じられる。スタッフとの何気ない会話や展示解説には、人の温かさがにじんでいる。
そんな中田園長の座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。
「この言葉は、否定的な意味と肯定的な意味の2つの正反対の解釈があります」。
挑戦を続ける人への賞賛として、この言葉を大切にしてきたという。
「私が勤めて以降、旭山動物園が平穏に終わった年はなかった。経営難に陥ったこともありましたが、それでもケセラセラ。笑っていればなんとかなると前向きに取り組んできました」。
さらに職員について語る表情は誇らしげだった。
「職員には優秀な人材が豊富です。シーズン切り替え時期の休園期間を使っていろいろな看板を作ることもそうですが、みんな楽しんでやっています」。
ちなみに中田園長の心身リセット方法はサウナだ。
「ボーっとサウナに入っていると、心身ともにリセットされます」。
豪快に笑う姿からは、肩書きを超えた人間的な魅力が感じられた。

中田真一園長にたくさんの素敵なお話を伺った-Journal-ONE撮影
人に会いに行く旭川旅行へ
入園者数を追うのではなく、どうすれば動物たちが輝けるのかを考え続ける人たちがいる。
その積み重ねが、多くの人を惹きつける理由なのだろう。
動物に会いに行く旅。グルメを楽しむ旅。そして、人に会いに行く旅。
旭川にはそのすべてがある。
次の北海道旅行ではぜひ足を延ばしてみてほしい。きっとそこには、動物たちの魅力だけではなく、この街で暮らす人たちの温かさに触れる特別な時間が待っている。














