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サクラフィフティーン北川HCの下、新たなチャレンジを始めるサクラフィフティーン
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サクラフィフティーンが2029年オーストラリア女子ラグビーワールドカップでの史上初となるベスト8進出を目指し、新たな指揮官のもとで再スタートを切った。

女子15人制ラグビー日本代表は北川俊澄ヘッドコーチ(HC)を招請。新体制で世界の強豪国との戦いに挑む。

新たにHCに就任した北川氏は、現役時代は身長195cmを活かしてLO(ロック)として活躍。43キャップを誇る男子15人制日本代表のレジェンドの1人である45歳だ。

伏見工業(現・京都工学院)、関東学院大学を経て、トヨタ自動車に入団。そして、日野レッドドルフィンズで40歳まで現役を続けた。北川HCは、日本代表としてワールドカップにも出場。

そして、選手引退後は古巣・日野レッドドルフィンズのアシスタントコーチに。YOKOHAMA TKMではFWコーチ総監督補佐として女子の指導にも携わった。そして、昨年のARC(アジアラグビーエミレーツチャンピオンシップ)では、女子日本代表のFWコーチに。

さらに今春はHC代行として、女子日本代表の指揮を執り、今回、正式にHCの役職に就いた。契約期間はラグビーワールドカップ終了後の2029年の12月までだ。

選手としてW杯に出場した北川HC。コーチとしてW杯ベスト8を目指す

選手としてW杯に出場した北川HC。コーチとしてW杯ベスト8を目指す ‐斉藤健仁撮影

サクラフィフティーン 北川HC就任

8月25日に就任会見が行われた。

まず、マイクを取ったのは女子15人制日本代表の有水剛志※DOR。

※ディレクター・オブ・ラグビー

「北川HCは引退後、コーチ経験そのものは長くありません。しかし、女子クラブチームの横浜TKMにも関わっていました。加えて、彼のコーチングエリアとしてラインアウト。さらには、FWのエリアにプラスしてディフェンスもブレイクダウンのところもカバーできる。」と説明した。

続けて、「アタックのBK(バックス)コーチを誰にするのか。または、(BKコーチとFWコーチの)どちらをHCにするのか。それを見極めていく中で、ARC(アジアラグビーチャンピオンシップ)でのマネジメント。さらには、リーダーシップの実績を踏まえました。その結果、今回北川さんにHCをやってもらうことができると判断した。」と選考理由を語った。

サクラフィフティーン 有水DORと北川HC

有水DORと北川HC-斉藤健仁撮影

サクラフィフティーン 北川HCの決意

代行から昇格した北川HCはやや緊張した面持ちで話を始めた。

「改めてHCという話をいただき、本当にうれしく思います。トップ8を狙うに値するチームに、HCとして携われることは光栄だと思っています。そして、やりがいも感じています。」

続けて、「前任のレスリー(・マッケンジー)さんの時は、セットプレーが安定していて、キック、エリアを取るところも安定していた。それに加えて、もっとスピードのある展開力を持って、ワールドカップでベスト8を狙いたい」と意気込みを語った。

昨年までの7年ほどは、カナダ人のマッケンジーHCが指揮を執り、サクラフィフティーンは年々、力をつけていったことは事実だ。だが、ワールドカップ2大会を通して予選プールを勝ち抜いて、ベスト8に駒を進めることができなかった(2022年は予選プールで0勝3敗、2025年は1勝2敗)。

マッケンジーHCは本人の意向として、2029年に向けて指揮官を続投する意志がなかったとのこと。そこで、2025年末から次の指揮官を探したという。

過去2大会、W杯でサクラフィフティーンを率いたマッケンジーHC‐斉藤健仁撮影

過去2大会、W杯でサクラフィフティーンを率いたマッケンジーHC‐斉藤健仁撮影

新指揮官に期待するラグビー

北川HCに白羽の矢が立った理由を聞かれて、有水DORは「日本人の特性であるスピードを生かしたフェーズアタックで、ワールドカップのベスト8に行くレベルでのアタックが難しかった」と指摘。

「そこを一緒に作り上げていけるHCを探していて、昨年のARCで北川HCにFWとディフェンスエリアを担当してもらったときに、ラグビー観や大事にしているものが私と一致した。同じ方向、画を見て戦える人だなと感じた」と改めて説明した。

その一致したラグビー観について聞くと、有水DORは「2人ともポジションはLOで、FWのセットピースや、フィジカルは絶対にこだわるが、それだけではトップ8レベルにはいけない。それにプラスアルファしてスピードあるアタックと、ディフェンスでもラインスピードをどれだけ上げられるか」。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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