三遊間への難しい打球を処理すると、三塁を狙った走者を見逃さず送球。見事な判断でピンチを断ち切った。
「あのプレーは何度も練習を重ねたもの。練習では上手くいかないことが多かったが、本番でやりきることができた」。
攻守にわたり活躍した中川の存在は、この日の旭川明成を象徴していた。

初回の2塁打でベンチの声に応える中川-Journal-ONE撮影
旭川明成が守り抜いた執念の最終回
最終回になっても試合の緊張感は途切れなかった。
島根中央は一死一、二塁と一打逆転サヨナラのチャンスを作る。スタンドから大歓声が響き緊張感が高まる。しかし、そんな状況でも旭川明成バッテリーは冷静さを失わなかった。
田仲愛莉は落ち着いて打者を打ち取り、打球はセカンド正面へ。
素早く二塁へ送球すると、そのまま一塁へ転送。ダブルプレーが完成した瞬間、ベンチから大きな歓声が上がった。
守備のミスから失点する場面もあった旭川明成。しかし、最後は鍛え上げた守備力で勝利を掴み取った。

最後まで勢いある声援を送った島根中央大応援団‐Journal-ONE撮影
旭川明成が目指すベスト8、その先へ
試合後、大場優監督は勝因についてこう振り返った。
「遅い球をしっかりポイントで捉える練習を重ねてきた」。
この日の旭川明成打線は、上村の緩急に苦しみながらも対応し続けた。その粘り強さこそが勝利の最大の要因だった。
さらに指揮官は試合中、「とにかく考えすぎず、シンプルに勝負を楽しむように言い続けました。」と声を掛け続けたことを明かした。

応援団に勝利報告をする大場監督-Journal-ONE撮影
旭川明成が挑む「最北からの逆襲」
チーム目標はベスト8以上。大場監督、中川結月、佐藤朱音の全員が迷いなくその目標を口にした。しかし、次戦の相手は関東屈指の強豪・埼玉栄だ。
「過去2回の対戦で一度も勝てていない相手。今日の試合同様、格上のチームに向かって行くことを忘れずに臨みたい。」と大塲監督。
試合後、旭川から兵庫まで走ってきたマイクロバスの冷房を入れる。そして、炎天下で戦い抜いた選手たちを温かく見つめながらそうつぶやいた。
注目の3回戦は、7月21日10時30分プレーボールだ。全国最北の女子野球部・旭川明成が挑む「最北からの逆襲」。ここからさらに難易度の増す戦いが続く。埼玉栄との一戦、この夏の女子高校野球を象徴する一戦になるかもしれない。














