京都宇治の歴史、高知の豊かな食文化、鹿児島のダイナミックな火山と温泉。公共交通機関で巡る1泊2日の厳選モデルコースを提案。日常に上質な余白をもたらす地域経済と文化の深層に触れる、Journal-ONEの特集記事はこちら!

ニンテンドーミュージアム、高知のひろめ市場、鹿児島でフェリーの旅!公共交通機関で巡る1泊2日の厳選モデルコースを提案。日常に上質な余白をもたらす地域経済と文化の深層に触れる、Journal-ONEの特集記事はこちら!

旭川ビースターズ は北海道の独立リーグ球団-Journal-ONE撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
大谷翔平選手にSNSフォローされているカスンバ捕手-Journal-ONE撮影

大谷翔平選手にSNSフォローされているカスンバ捕手-Journal-ONE撮影

田中勝久コーチがつなぐ東アフリカと旭川の野球文化

外国人選手が多い背景には、田中勝久コーチの存在がある。ウガンダ共和国ナショナルチームの指導者として東アフリカの野球育成に携わってきた田中コーチは、指導環境に恵まれない海外の原石を発掘してきた。

加えて、日本の育成ノウハウで才能を伸ばすことを使命としている。その結果、ウガンダを中心とした選手たちが旭川に集まり、異文化が交差するチームの空気は、他の球団にはない魅力を生み出している。

ウガンダとの強い絆を持つ田中コーチ-Journal-ONE撮影

ウガンダとの強い絆を持つ田中コーチ-Journal-ONE撮影

旭川ビースターズで育つ日本人選手の多様性

NPBを目指す大学卒選手たちの挑戦

日本人選手の背景も多様だ。大学卒業後に「1年でNPB入り」を本気で目指す選手もいれば、社会人経験を経て再び野球に挑戦する者もいる。彼

らは外国人選手の高い身体能力や異なるプレースタイルから刺激を受け、日々成長を遂げている。旭川ビースターズは、挑戦者たちが集う“第二の甲子園”のような場所になっている。

入団1年でNPB入りを目指す金具玲魁投手-Journal-ONE撮影

入団1年でNPB入りを目指す金具玲魁投手-Journal-ONE撮影

高校生や地元出身選手が得る“外国人選手との化学反応”

また、旭川ビースターズは地元の高校生の夢をつなぐ役割も果たす。高校硬式野球部を辞めた若者が、もう一度野球に挑戦するために選手として受け入れているのだ。

もちろん、学業優先ということもあり、日々練習に参加することは出来ない。しかし、それでも硬式野球とのかかわりを持ちながら次の進路へ進むことができる。その結果、将来にわたり野球に携わる可能性が絶たれることが無くなるわけだ。

外国人選手の陽気な雰囲気や異文化のコミュニケーションは、日本人選手にとって新鮮で刺激的だ。また、互いに学び合い、切磋琢磨する環境が生まれている。他のチームでは得られない貴重な経験を積んでいる。

最速142㌔を誇る弱冠16歳のダウ投手-Journal-ONE撮影

最速142㌔を誇る弱冠16歳のダウ投手-Journal-ONE撮影

旭川ビースターズを支える人々の物語

地域の子どもたちと共に未来へ

旭川ビースターズの未来を形づくっているのは、地域の人々が積み重ねてきた支援の力だ。球団運営は地元に根ざした少数精鋭の体制で進められている。さらに、地域の課題や子どもたちのスポーツ環境を見据えながら、次の世代へとつながる仕組みづくりが進んでいる。その象徴が、中学軟式野球クラブ「旭川ビースターズユース」の立ち上げだ。

中学校部活動の地域移行が進む今。野球を続けたい中学生が安心してプレーできる環境を整える。それも新たな地域の重要な使命となっている。ビースターズユースでは、様々なバックボーンを持つ子どもたちが楽しみながら野球に触れている。さらに、技術やマナーを確かに身につけ、高校野球へとつないでいく育成の循環が生まれている。

旭川ビースターズユースの選手たち-Journal-ONE撮影

旭川ビースターズユースの選手たち-Journal-ONE撮影

地域の力が育む交流と成長拠点の誕生

この取り組みを支えるため、旭川市内で廃校となった中学校が新たなスポーツ拠点として再生した。廃校を買い取り、体育館を室内練習場へと改修したのだ。また、校舎には複数のテナントが入り、ビースターズの球団事務所も置かれている。使われなくなった学校が地域の力で息を吹き返した。

加えて、子どもたちと選手が同じ場所で夢を育む空間へと生まれ変わったことは、旭川ビースターズの歩みにとって大きな躍進だ。地域が支え、地域が育てる球団の未来は、この拠点からさらに広がっていく。

因みに、このプロジェクトも地域の企業が主導している。旭川ビースターズユースの代表を務める朝西史徳氏が営む企業なのだ。球団が練習施設を運営することは、プロフェッショナルチームでは当たり前のこと。しかし、決して資金に余裕があるわけではないチームがそれを実現するためには、こういったモデルも参考にすべきだろう。しかも、廃校の再生、多様な市民との交流を実現させている一石二鳥にも三鳥にもなる地域創生策だ。

■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
アクセス

あいべつ球場|北海道の大自然と独立リーグの熱気が交差するスタジアム

  • 住所
    〒078-1404 北海道上川郡愛別町北町4 総合スポーツ公園内
  • TEL
    01658-6-4450
  • アクセス
    羽田空港 - 飛行機(約100分)- 旭川空港 - 旭川空港線バス(39分)- 旭川駅 - JR石北本線(40分)- 愛別駅 - 徒歩約30分
  • その他
取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn