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この記事の目次

高所を移動する本来の生態がそのまま展示になっているわけです。オオカミの森では、100年前の北海道の自然をイメージした放飼場でシンリンオオカミが暮らしており、観察ホールにはヘアーズアイと呼ばれるドーム型の観察場所が設けられています。

ガラス越しにオオカミが真横を通り過ぎる迫力は、思わず身を引いてしまうほどです。隣接するエゾシカの森とは柵一枚で隔てられており、捕食者と被食者の関係が視覚的に伝わる配置になっています。

えぞひぐま館と北海道産動物舎が地域の自然を伝えている

北の動物園らしさが最もよく表れているのが、北海道の在来動物を扱う施設です。えぞひぐま館では北海道の森を再現した放飼場でエゾヒグマが暮らしており、小川には淡水魚が泳いでいます。

屋内にはガラスで仕切られた出窓があり、同じ目線で向き合ったり、下から足の裏を観察したりできます。単に大きな動物を見せるのではなく、ヒグマと人がどう共存していくかを考えさせる展示になっている点が特徴です。

北海道産動物舎では身近な在来種を紹介するとともに、外来種の問題にも触れています。シマフクロウ舎やタンチョウ舎とあわせて回ると、北海道の自然が抱える課題まで見えてくるでしょう。

マヌルネコ舎と昆虫ハウスが2026年に新しくなった

2026年度の夏期開園に合わせて、マヌルネコ舎がリニューアルオープンしました。岩場に潜んで獲物を狙うマヌルネコの特性や能力を、これまで以上に引き出せる施設として整備されています。

さらに2026年7月24日には昆虫ハウスがオープンし、園内で観察できる生き物の幅が広がりました。あわせて2か所の遊具施設も新設されており、動物の能力を体感できるコンセプト遊具のわくわく広場と、障害の有無や年齢を問わず遊べるインクルーシブ遊具のみんなの広場が加わっています。

子ども連れで訪れるなら、動物を見て回る合間に立ち寄れる休憩地点としても使えるでしょう。新しい施設は運用が変わる場合もありますので、公式サイトで最新の情報をご確認ください。

もぐもぐタイムとガイド

旭山動物園 もぐもぐタイムとガイド

旭山動物園を語るうえで欠かせないのが、飼育員が動物に食事を与えながら解説するもぐもぐタイムです。

普段は見られない動きが引き出される時間帯であり、園内での過ごし方を組み立てる軸にもなります。実施の仕組みと、あわせて開催されている解説プログラムを押さえておきましょう。

もぐもぐタイムの時間は当日の朝に決まる

もぐもぐタイムは、飼育員が餌を与えながら動物の生態や特徴を解説するイベントです。食事という最も本能的な行動に合わせるため、普段は動かない動物が驚くほど活発になる場面に立ち会えます。

注意したいのは、実施時間が事前に固定されていない点です。タイムスケジュールは当日の朝に決定され、各門と園内のサポートセンター前に掲示されます。公式サイトでも当日分が公開されますので、入園後にまず確認しておくと計画が立てやすくなるでしょう。

動物の体調や天候によっては急に中止となることもありますから、あくまで目安として受け止めておくのが賢明です。

なるほどガイドで飼育員の解説を聞ける

もぐもぐタイムのほかにも、飼育員が直接語りかけるプログラムが用意されています。なるほどガイドは、餌やりを伴わずに動物の生態や個体ごとの性格を解説する時間です。

担当者が日々の観察から得た話を聞けるため、看板を読むだけでは分からない一面に触れられます。園内の手書き看板もこうした姿勢の延長にあり、そこにしかない情報が書き込まれています。

こちらも実施時間は当日決定ですので、掲示を見て動くことになります。数分から十数分程度で終わるものが多く、園内を回る途中に気軽に立ち寄れる内容です。

見たい動物から逆算して回ると移動の無駄が減る

もぐもぐタイムは複数の施設で時間をずらして行われますが、園内は坂の多い地形ですので、離れた場所を行き来すると体力を消耗します。そこで有効なのが、まず見たい動物を2つか3つに絞り、その時間を軸に順路を組み立てる方法です。

たとえば、ホッキョクグマとアザラシは隣接していますので、時間が近ければ続けて見られます。逆に園の端と端で時間が重なっている場合は、どちらかを諦める判断も必要になるでしょう。

入園直後に掲示を撮影しておき、地図と見比べながら大まかな順番を決めてしまうと、当日の迷いがぐっと減ります。

冬限定のペンギンの散歩

旭山動物園 冬限定のペンギンの散歩

冬の旭山動物園を代表する光景が、ペンギンの列が園路を歩いていくペンギンの散歩です。雪が積もる期間しか行われないため、見られる時期はおのずと限られます。いつ実施されるのか、どこをどれくらい歩くのか、そして見学時に守りたいことを確認しておきましょう。

実施期間は12月中旬から3月中旬までになる

ペンギンの散歩が始まるのは、園内に十分な雪が積もってからです。雪のない路面を歩くとペンギンが足を痛めてしまうため、例年12月下旬にかけて開始され、雪解けが進む3月中旬ごろに終了します。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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