「後半は、それをよりうまく実行できた。まだ改善しなければならない課題はあるが、全体としては前進できたと思う。」と満足げに振り返った。
日本代表選手が語る敗因と課題
日本代表のキャプテンLOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)。
「自分たちがアタックしているときに、相手がブレイクダウンへ非常に強いプレッシャーをかけてきた。そこで何度もターンオーバーされたり、ボールを出すのが遅くなった。」
「さらに、その後のアタックでは相手にコンテストキックを確保され、自分たちは何度も後方へ押し戻された。そのため、自分たちのモメンタムを生み出すことができなかった。」と悔しそうに話した。
ゲームコントローラーのSH齋藤も敗因をこう分析。
「まず、ブレイクダウン。それからマイボールラインアウトの精度。特に後半、空中戦でボールを失った。ハイボールはフランス代表戦から課題として上がっていて、取り組み続けるしかない。ブレイクダウンは2戦連続して課題となった。」
「やはり、アタックしたいチームがブレイクダウンで球を出せないと、なかなか勢いに乗ることができない。今日は、本当に良いレッスンだった。」と話した。

ボールを捌くSH齋藤 (C)JRFU
ジョーンズHCが語る後半の失速要因
ジョーンズHCにも、後半、特に相手に流れが傾いた要因について質問が上がった。
「空中戦で相手が上回った。ブレイクダウンでも相手に上回られた。それによって、オーストラリアに多くのポゼッションを与えることになった。相手にそれだけボールを持たれれば、その重圧を受けることになる。日本はポゼッションが43%しかない状態で勝てるチームではない。」
「勝つためには、50%以上のポゼッションが必要。それだけボールを持つことができれば、日本は非常に危険なチームになる。しかし、今日はそれができなかった。」と悔しそうに振り返った。

日本代表を率いるジョーンズHC (C)JRFU
ワラビーズ戦から学ぶ改善点と秋への展望
指揮官が語る学びと改善
ただ、9月以降のテストマッチシリーズに向けて、指揮官は「学び続けること。必要以上に落ち込まず、学び続け、改善を続けること。今日は、40分間であれば自分たちのラグビーができることを示した。」と続ける。
「先週は、それを80分間続けられることも示した。しかし、2戦目は後半にそれができなかった。もちろん、スキル的に修正しなければならない部分もある。ただ、もっとも大切なのは、必要以上に落ち込まないこと。試合の流れは、ほんのわずかなことで大きく変わる。」と先を見据えた。
キャプテンが語る自信と可能性
また、若きキャプテンLOディアンズも前を向く。
「2試合を通じて3ハーフ分は、良いラグビーができた。ただ、最後の(2戦目の後半)1ハーフで試合を手放してしまった。」
「それでも、自分たちのラグビーに自信を持っている。自分たちのプレーを正しく遂行できれば、相手にとって非常に戦いにくいチームになれる。すべてがかみ合えば、世界のトップチームとも十分に渡り合える。」

ボールキャリーするLOディアンズ主将 (C)JRFU
ワラビーズ戦を踏まえた日本代表の今後の戦い
7月から8月にかけての世界的強豪とのテストマッチ5連戦。現在の日本代表の立ち位置がわかる試合となった。
イタリア代表にしか勝つことができず、1勝4敗で終わった。やはり、ラグビーの原点であるブレイクダウン、キックの競り合いである空中戦といったコリジョンの部分で後手を踏むと強豪には勝つことができない。
ワールドカップまであと1年あまり…。9月のカナダ代表戦、『パシフィックネーションズカップ』のアメリカ代表戦などの3連戦では、課題を少しずつ修正した姿を見せて3連勝し、10月、11月の世界ランク上位との連戦に再び挑みたい。

97キャップ目となったリーチ。日本代表最多キャップまであと1つ (C)JRFU
日本代表 今後の日程
【テストマッチ】
・9月5日 日本代表vsカナダ代表
【パシフィックネーションズカップ】
・9月12日 日本代表vsアメリカ代表
・9月19日 3位決定戦または決勝
【ネーションズチャンピオンシップ 北半球シリーズ】
・11月7日 ウェールズ代表戦

≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k














