「そういうのを子どもたちが見てプロのバスケットボール選手やNBA、日本代表が近い存在としてイメージしてもらって、どんどん競技レベルが上がっていくっていうのが今から楽しみです。」

川崎ブレイブサンダースの篠山竜青-永塚和志撮影
Bリーグ改革を主導した島田慎二コミッショナーの思い
トップリーグがBリーグとなってから、年々、ファンの数を増やしてきた。となれば、 それ以前の日本のバスケットボールの状況。それを知らない人も多いということを意味する。B.革新を主導してきたのは、2020年6月からコミッショナーを島田慎二氏だ。同氏はNBL時代に経営不振だった千葉ジェッツの社長となった。しそて、その手腕で同チームを日本屈指の人気球団にした経歴を持つ。
島田氏は、関係者らが東奔西走しBリーグの創設やFIBAからの制裁の解除にこぎつけたからこその今日の隆盛があるのだということを。あるいは当時を知らない歴の浅いファンも含め、人々には「思いを馳せてほしい」と強調した。
「子どもたちとか若い人たちには、この時代を堪能していただきつつ、恵まれた観戦環境や練習環境、またいわゆるファンとしてむるスポーツコンテンツとしてのバリューを堪能してもらいつつも、こうしたものがそんな簡単に手に入ったものではなく、多くの人達が努力したものの上に成り立っているということ、彼らが何かを成し遂げようと思っている時にそれが簡単につかめるものではなく、努力の先にある、年月がかかるという人生の教訓を、メッセージとして伝えていけたらいいなと思っています。」

島田慎二コミッショナー-永塚和志撮影
Bリーグ改革元年 次の10年への挑戦
岸本隆一が描く未来
日本の男子トップリーグが「冬の時代」を経て、Bリーグが創設。それを皮切りに劇的な成長を遂げてきたことに異論を挟むものはいるまい。もっとも、国内にはプロ野球はJリーグといったより長い歴史と人気を培ってきた存在がいる。そして世間一般でBリーグが浸透しているかといえば、まだまだであるというのも事実だろう。さらに言えば、Bリーグでは世界でNBAに次ぐリーグになるという野望もある。となれば、今回の構造改革は同リーグが次のフェーズに入っていくにあたっての「元年」であるということができる。
五十嵐や篠山同様、Bリーグ以前からトップリーグ入りをし、ここまでの発展は想像だにしていなかったという岸本隆一。その36歳は「次の10年も同じように自分たちが想像する以上の未来を作っていけたら。」と当事者としてここからも日本のバスケットボール界へ寄与していく意気込みを示した。
新天地・京都で挑む新たなミッション
沖縄県出身の岸本はこの夏、プロ入りから一貫してプレーを続けてきた琉球ゴールデンキングスから京都ハンナリーズへの移籍。周囲を驚かせた。地元住民の支持を年月をかけて獲得。その後、昨季まで5年連続でB1の決勝戦に進出した(うち1度で優勝)琉球。その人気と実績を兼ね備えたチームとは異なる京都。ここでは人気と実力を獲得していかねばならない。
またチームに入って日は浅いとはいえ、岸本は「もっともっと、たくさんの人を巻き込めるんじゃないかという思いはありますし、それがしっかりでき、チームの結果も伴った時にはもっと大きなエネルギーを生むことができる。」と新天地での挑戦について意気込みを示した。

京都ハンナリーズに加入した岸本隆一-永塚和志撮影
Bリーグ改革の先にある未来
来たるシーズンより、これまでとは違い平日の試合が増える。試合会場は従前の「体育館」からプロ興行を観るための「アリーナ」となっていく。平日に収容数がより大きな会場を埋める作業は簡単ではないだろう。またチームとしても試合が点在するために練習時間の確保が難しくなる。
様々な挑戦が待ち受けるが、Bリーグの「次の10年」はどのように姿形を変えていくだろうか。














