難敵を倒した明治大学の高野監督は、こう選手たちを称えた。
大川キャプテンも「先週、(卒業した)先輩たちに会った時にも勝利するように言われた。去年は筑波大学戦に出られなかった。FW(フォワード)としては負けられない戦いだったし、この試合に懸ける思いは強かった。先輩たちの思いも背負って、試合に臨むことができた。すごく良いリベンジができた。」と自信をのぞかせた。
伊藤龍之介も、「去年の悔しい思いはみんな持っていた。僕も絶対に負けたくなかったので、勝ててうれしい。途中、去年を思い出すような時間帯もあった。それでも、しっかり(トライが)取り切れるのが今年の強み。」と話した。
筑波大学のキャプテンLO白丸智乃祐(4年)は、「伊藤龍之介が入って来て明治大学が乗ってきた。そこで、精度が高いプレーができなかった。」と悔しそうに話した。
やはり明治大学の逆転勝利。その要因は伊藤龍之介の攻撃的なリードだったと言えよう。

POMには伊藤が選ばれた‐斉藤健仁撮影
日本代表での経験を生かした伊藤龍之介
4年生となり、関東対抗戦で初登場となった伊藤龍之介は開口一番、「疲れた。」と切り出した。正直、少しプレッシャーも感じていたようであった。
しかし、「ずっと一緒にやってきて、みんなが何をできるのかもわかっている。なので、自信を持ってプレーに入った。日本代表にいる期間も、明治大学の試合をたくさん見ていた。1試合でも多く明治大学の試合で出たいという気持ちがある。大事な試合に出してもらい、結果を出すことができて、少しホッとしている部分もある。」と安堵の表情を見せた。
日本代表を経験した伊藤。「自分の前のスペースを見ることと、自信を持って仕掛けること。代表レベルと比べるとスペースがたくさん見えたので、仕掛けられた。少し余裕はできたと思う。」と自身の成長を口にした。
一方で「(チームをまとめる)オーガナイズの部分では、まだコミットしきれていないところがある。その結果、周りを迷わせてしまった部分もあった。」と反省も忘れなかった。

自陣から大きくゲインするSO伊藤 ‐斉藤健仁撮影
日本代表に再合流、大学選手権2連覇へ
伊藤龍之介は1日遅れて、10月12日に日本代表の別府合宿に合流した。
「また代表に行ってチームを離れるが、良いものを持ち帰って、チームに還元できたらと思う。まずはフィジー代表に勝つことが一番。その中で、自分も成長して、来年のワールドカップへ向けて、しっかりアピールしたい。」
10月24日のフィジー代表戦後の代表活動については未定。しかし、伊藤は明治大学ラグビー部で1試合でも多くプレーしたい意向を示している。
「(明治大学でプレーすることは)楽しい。みんなとできる時間は、もう残り3カ月もないと思う。なので、1試合1試合をかみ締めながら、勝って喜ぶことが大切。できるだけ多くの試合に出たいと思う。」と意気込んだ。
日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)に「大学で一番のプレーをしてほしい。」と言われているという伊藤。日本代表での活動を経て、再び明治大学に戻り、紫紺の司令塔として大学選手権2連覇にチャレンジする。















