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明治大学 伊藤龍之介
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伊藤龍之介が逆転勝利の立役者となり、明治大学が筑波大学への雪辱を果たした。

伊藤龍之介が逆転劇を演出!明治大学が筑波大学に雪辱、王者の意地を見せる

10月11日、栃木『足利ガスグラウンド』で関東大学ラグビー対抗戦の明治大学vs.筑波大学が行われた。昨季の1位vs.2位の激突だった。なお、昨シーズンの対戦では筑波大学が12年ぶりに28-24で勝利していた。

昨季の大学王者の明治大学にとっては、リベンジがかかった試合となった。

「シーズンの1つの山として、この試合をターゲットにしてきた。去年、対抗戦で負けた相手だったので、しっかりリベンジしていこうと全員で話をしていた。」

明治大学のキャプテンFL(フランカー)大川虎拓郎(4年)は、そう意気込んだ。

またこの試合、ファンの注目を集めたのが、SO伊藤龍之介(4年)の控えメンバー入りだった。7月から9月にかけて、日本代表として8試合連続テストマッチで先発した伊藤。伊藤は、9月のPNC(パシフィックネーションズカップ)が始まる前から高野彬夫監督と会談。「調整して筑波大学戦に出る。」という話をしていたという。

「明治大学に戻ってきてから、試合に出なくても、しっかりチームにコミットして、コミュニケーションをとってやってくれていた。早めに出して他のメンバーとのコンビネーションを試したいと思っていた。」(高野監督)。

試合後、高野監督と握手するSO伊藤龍之介‐斉藤健仁撮影

試合後、高野監督と握手するSO伊藤‐斉藤健仁撮影

筑波大学が14点先行、伊藤が前半途中から出場

試合は夏を感じさせる暑さの中、14:00にキックオフされた。

試合序盤、明治大学は相手陣奥に攻め込む。しかし、筑波大学が粘りの守備を見せてトライラインを割らせない。その後、筑波大学の時間となっていった。そして、23分にキックカウンターから1年のSO杉山祐太朗(京都工学院高校)がサイドライン際を走り切ってトライ。

さらに29分にも、筑波大学が攻め込む。自陣のスクラムから右に展開し、快速WTB(ウイング)内田慎之甫(2年)がゲイン。最後は、サポートしたSH(スクラムハーフ)廣瀬研太朗(4年)が中央にトライを挙げて、14点をリードした。

次にトライを取られると一気に筑波大学ペースとなりそうな雰囲気となる。ここで、前半32分、明治大学は「22」番を背負った伊藤をベンチから出場させた。もともとSO萩井耀司(3年)が痛みを抱えており、悪化させたこともあった。それでも、想定よりも早い出場だったという。

伊藤は明治大学ファンの声援や拍手の中、今秋、初めて対抗戦のピッチに立った。

「一応、後半から頭から出るという話だったが、こんなに早く出るとは正直、思っていなかった。トライの2つも、崩されて取られたわけではなかった。なので、みんなが落ち着いてやれば大丈夫、いつも通りプレーしようと思っていた。」(伊藤)。

攻撃的なリードで逆転勝ちに貢献‐斉藤健仁撮影

攻撃的なリードで逆転勝ちに貢献‐斉藤健仁撮影

伊藤龍之介が攻撃をリード、明治大学が逆転

出場するとすぐにフェアキャッチからクイックタップで仕掛けた伊藤龍之介。その結果、明治大学は大きくゲインし得点のチャンスを得る。そして、35分にPR(プロップ)田代大介(4年)がトライをねじ込んで5-14。

さらに後半の12分には伊藤がPG(ペナルティゴール)。6点差に追い上げると、14分には伊藤がハイボールキャッチするとボールを継続した。そして、最後はLO(ロック)亀井秋穂(4年)が左中間に押さえて15-14と逆転した。

その後は一転して明治大学のペースに。19分、武器であるモールからHO(フッカー)高比良恭介(3年)が押さえる。その後、22分にはWTB竹之下仁吾(4年)が左隅にトライを挙げて25-14とリードを広げた。

筑波大学もSO杉山の2つ目のトライで25-21と4点差に迫った。しかし、明治大学の優位は動かない。すると、37分にスクラムを起点に、副将NO8(ナンバーエイト)藤井達哉(4年)がトライ。続くロスタイムには、FB(フルバック)古賀龍人(2年)がファイブポインターとなり、39-21としてノーサイド。

伊藤龍之介が躍動した明治大学は3トライ差のボーナスポイントも得て勝点6を獲得。0-14からの鮮やかな逆転勝利で、昨年の雪辱を果たした。

プレースキックも任されたSO伊藤‐斉藤健仁撮影

プレースキックも任されたSO伊藤‐斉藤健仁撮影

昨年の雪辱を果たした明治大学

「すごく意味のある勝利だったと思う。今日は、1点差でもいいから勝てばいいかなと思っていた。最近の筑波大学さんはすごく強化もしていて、セットプレーはすごくこだわってやられている。明治大学としてもこだわっているが、いろいろな(攻撃の)オプションを持っている中で、しっかりやってくれた。」

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
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Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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