そして、チームからパリ五輪に平野優芽、大谷芽生、田中笑伊の3名が女子セブンズ日本代表として出場。加えて、辻﨑由希乃もバックアップメンバーに選出された。

パリ五輪日本代表の平野(左)と大谷-斉藤健仁撮影
4連覇を支える『ファミリー感』とチーム文化
今季4連覇を達成したブルーエンジェルスの大きな強みは『ファミリー感』だ。
コーチングを含めて人事管理から食事の管理まで、すべてをやっている村杉氏は「(いろんな仕事をしていることには)好きなので全然、大変ではないです。」と話す。

全員で夕食を摂る選手とコーチたち‐斉藤健仁撮影
日本代表を目指す選手と世界のトップ選手が集う
ながとブルーエンジェルスに挑戦者が集まる理由
また、強いのはレベルの高い外国人選手がいるからと言われている。しかし、それについても「10年前から選手たちがしっかりがんばってきたから今に繋がっている。海外とのネットワークも含めて、今まで自分たちがやってきたことが実になっている。」
「また、うちの強みはGMやフロントと、ラグビーの現場があまり分かれていないこと。僕も現場に入っていますし、本当にみんなで一緒にやっています。」と語気を強めた。
東京や大阪、福岡といった大都市から離れた山口県北部の長門市にある。それだけに、当初から「もっとラグビーがうまくなりたい。」「日本代表になりたい。」と覚悟を決めた選手しか来ないという。
今年の年間MVPに輝いた1年目の矢崎桜子も「目標はセブンズでオリンピックに出ることです。自分が成長するために、普段の練習からレベルの高いチームに入りたいという気持ちがあった。」と話す。

新人の矢崎。今年の年間MVPにも選ばれた-斉藤健仁撮影
世界のトップ選手との競争が日本代表選手を育てる
今年のチームには日本代表選手だけでなく、オーストラリア代表3人のほか、フィジー、ブラジル、中国の代表経験者も在籍するなど国際色が豊かだ。「ながと」の名前はすっかり海外でも有名になっており、多くの選手やエージェントから連絡が来るという。
村杉氏は、「一緒にプレーして平野や大谷といった日本代表選手たちにプラスになるような外国人選手を採るようにしています。」と話した。

中国代表チェン・キー、豪州代表デイビス、日本代表の大谷‐斉藤健仁撮影
カフェやスポーツ施設も地域の交流拠点に
地域密着という観点で言えば、ながとブルーエンジェルスのコーチや選手たちは高校やスクールで教えることも多い。
また、選手が小学校に赴いてタグラグビーを教えたり、外国人選手が英語を教えたりすることもある。さらには公式戦のパブリックビューイングを行ったり、スポンサーの関係で山口市においてスクールを実施したりすることもある。
実際に、北九州大会には長門市の人々がバスで応援にかけつけた。選手たちが温泉や買い物に行くと「がんばってね!」と声を掛けられることも増えている。
さらに2020年には、クラブハウスの横にあった古い鉄工所をリノベーション。ニュージーランドのチームのクラブハウスをイメージした複合施設『SWEET AS』(スイートアズ)が完成。地域の拠点として生まれ変わった。
所有はヤマネ鉄工建設。加えて、ニュージーランドでプレー経験のある村杉氏の経験が活かされている。さらに、ブルーエンジェルスが運営に携わっている。
ランチが人気のレストランやカフェ、BARを持つSWEET AS。ほかにも、スポーツコートや多目的コート、トランポリン場もある。そのため、子どもたちを含めた地域の人々のスポーツ拠点としても機能している。
ブルーエンジェルスの選手たちも、オフの時にはラグビーやマルチスポーツを教える。また、パブリックビューイングの会場としても使用されている。

クラブハウスの横にある複合施設の「SWEET AS」には ジャージも飾られている‐斉藤健仁撮影
ながとブルーエンジェルスが描く次の未来
初期メンバーの1人で、大学からブルーエンジェルスでプレーするキャプテンの坪井美月。

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