帝京大学が『関東大学ラグビー対抗戦』の全勝対決を制した。これにより、帝京大学が優勝争いに向けて大きな一歩を踏み出した。
帝京大学と早稲田大学の全勝対決が実現
優勝候補の全勝対決は、ラストプレーで決着がつく劇的な展開となった。
11月1日、東京『秩父宮ラグビー場』では、関東大学ラグビー対抗戦の2試合が行われた。ファンの注目を集めたのは、開幕4連勝同士の帝京大学vs.早稲田大学だった。
昨季、対抗戦では帝京大学が25-20で勝利。しかし、『全国大学選手権』の準決勝では早稲田大学が31-21で勝利して決勝に進出した。
さらに、今年6月の練習試合では、帝京大学が18点差をひっくり返して33-32。加えて、夏の菅平高原での練習試合も帝京大学が21-19と僅差で勝利し、2連勝を飾っている。3度目の対戦は対抗戦の本番となった。

早稲田大学の清水主将(左)と、帝京大学の森山主将-斉藤健仁撮影
両校が攻撃的な布陣で激突
早稲田大学は「ダブル司令塔」で勝負
早稲田大学はキャプテンHO(フッカー)清水健伸(4年)、FB(フルバック)服部亮太(3年)が開幕戦以来の先発となった。
10番は服部ではなく、攻撃的なリードが光るルーキーのSO(スタンドオフ)竹山史人(1年、桐蔭学園)。竹山は4試合連続先発となり、SO竹山、FB服部の「ダブル司令塔」という攻撃的な布陣となった。
加えて、竹山以外にも、LO(ロック)笹部隆毅(東海大相模)、CTB(センター)東佑太(東海大大阪仰星)。この1年生2人も先発した。

FB服部-斉藤健仁撮影
帝京大学は強力FW陣で主導権を狙う
対する帝京大学はキャプテンPR(プロップ)森山飛翔、NO8(ナンバーエイト)カイサ・ダウナカマカマが中心に。
その結果、先発の8人中6人が4年生という強力なFW(フォワード)陣となった。スクラム、ラインアウトモール、ブレイクダウンでプレッシャーをかけて主導権を握りたかった。
一方、BK(バックス)はSO上田倭楓(2年)、副将FB本橋尭也(4年)が中心に。加えて、1年生のCTB福田恒秀道(國學院栃木)、WTB(ウイング)林宙(京都工学院)も先発に顔を連ねた。
ハイボールに強いWTB林は、すでに6トライ。開幕から調子の良さを見せている。

1年生ながらトライゲッターとなっているWTB林-斉藤健仁撮影
帝京大学が先制、早稲田大学が逆転
今季の大学ラグビーを占う一戦に、スタンドは1万3000人以上のファンが集った。そして、秋晴れの中で11:30にキックオフされた。
序盤は接点、タックルに強みを見せる両校のディフェンス力が、相手のアタック力を上回る展開に。その結果、なかなかスコアボードは動かなかった。
しかし、先制したのは『紅い旋風』帝京大学だった。相手陣のラインアウトのサインプレーから、WTB林が抜け出した。そして、最後はNO8ダウナカマカマが中央に飛び込んで、7点を先制した。
対する早稲田大学も39分、SO竹山が中央のPG(ペナルティゴール)を決めて7-3。こうして前半を折り返した。
後半に入り、先に得点したのはリードしている帝京大学だった。
後半3分、スクラムを起点に大きく右に展開し、最後は敵陣奥でFWがラックを連取。そして、FL(フランカー)甲斐敬心(4年)がねじ込んで12-3とリードを広げた。
だが、「臙脂」の早稲田大学もすぐに反撃する。後半8分、ラインアウトを起点に途中出場の副将NO8松沼寛治(4年)が右隅にトライ。さらに、スクラムを押し込み相手陣でチャンスを得た後の17分だった。NO8松沼がラックサイドを突き、再びトライ。ついに早稲田大学が12-13と逆転に成功した。

先制トライを挙げるNO8ダウナカマカマ-斉藤健仁撮影
帝京大学が土壇場のPGで劇的勝利
その後、膠着状態となり、互いに得点を挙げることができない時間帯が続いた。
しかし、そのまま迎えたロスタイム3分だった。早稲田大学はハーフウェイライン付近で、ノックフォワードを犯してしまう。
中央、ゴールまで約40mの地点で帝京大学ボールのスクラム。FW8人が一丸となってしっかり押し込むと、ペナルティを獲得した。アドバンテージのアタック後、ノーサイドまで残り30秒。ここで、帝京大学は迷わずPGを選択。

≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
秩父宮ラグビー場
-
住所東京都港区北青山2-8-35
-
TEL03-3401-3881
-
アクセスJR 千駄ヶ谷駅・信濃町駅 - 徒歩15分
東京メトロ銀座線 外苑前駅 - 徒歩5分
都営大江戸線 青山一丁目駅 - 徒歩10分 -
その他駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用ください。
- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )














