前半終盤の失速と立て直し
しかし、前半の20分過ぎからは接点や空中戦でのミスやペナルティを重ねたジャパン。加えて、フィジカルで後手を踏んで2トライを与えてしまう。その結果、28-14と2トライ差まで迫られてしまった。
だが、ジャパンはこの試合で終始優勢だったスクラムで反則を得ると、相手陣22m内に攻め込んだ。ロスタイム、ラインアウトを起点にFW陣が連続攻撃を見せる。そして、最後はPR大塚がねじ込んで35-14としてハーフタイムを迎えた。

ボールキャリーで前に出るFLガンター-斉藤健仁撮影
後半も攻撃の手を緩めず、9トライで63得点
パシフィックネーションズカップアメリカ代表戦の後半。先に得点を挙げたのは再びジャパンだった。自陣のアタックからSO(スタンドオフ)伊藤龍之介(明治大学4年)が抜け出す。そして、CTBライリーが2本目のトライ。42-14としてほぼ勝負を決めた。
10分、ヘッドコンタクトによる危険なプレーで、相手にイエローカードが提示される。こうして数的有利になると、14分、後半からLOに入っていたジャック・コーネルセン(ワイルドナイツ)がトライを挙げて49-14。その後も日本代表は攻撃の手を緩めず、20分にはFLエセイ・ハアンガナ(浦安D-Rocks)が代表初トライ。さらに、24分にはFBグリーンがトライを挙げて63-14とした。
その後はケガから復帰したSH藤原が今年初の代表戦出場を果たした。加えて、HO平野も初キャップを達成するなどしたが、スコアボードは動かず、そのままノーサイド。9トライを挙げた日本代表が63-14と快勝し、決勝に駒を進めた。
POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には日本代表のHO原田が選ばれた。
「FWとして、スクラムで相手を圧倒すること、モールからトライを取ることが目標だった。その両方を達成できて良かった。最初の20分は良かったが、その後、少し相手に勢いを与えてしまったので、そこが課題。」と振り返った。

POMに選ばれたHO原田衛-斉藤健仁撮影
モメンタムを取り戻した日本代表
齋藤直人は日本代表に手応え
試合後、ジョーンズHCは先週よりも調子が良かったアタックについて聞かれた。
すると、「良いアタックをするためには、継続してやらなければならない基本がある。加えて、フィジカルに前へ出なければならない。しかし、今日は時折、その(アタックの)規律を失った。」と指摘した。
だが、「だからといって、チームを批判しているわけではない。特に若いチームにとって、こうしたことはすべて学び。そうしたことは経験を積み、年齢を重ねることで身についていくもの。」と目を細めた。
キャプテンSH齋藤は「最初の20分間は、ほぼ完璧だったと思う。その後の15分間は難しい時間になった。ただ、チームの成長を感じた。これまでは、1度モメンタムを失うと、そのまま相手に流れを渡してしまうことがあった。しかし、今日は、前半最後の5分間で、自分たちにモメンタムを取り戻すことができた。(前半)最後の5分に、チームの成長を感じた。」と振り返った。

キャプテンのSH齋藤-斉藤健仁撮影
初キャップ・平野は胸がいっぱい
体調不良だったHO佐藤の替わりにメンバー入り。そして、本来のPRでなくHOとして初キャップを得た平野。
「HO自体は大学でも経験していた。練習試合でプレーしたこともあったので、そこまで不安はなかった。」と話した。
そして、「初キャップを取るまでの道のりは苦しかった。(日本代表は)ずっと夢に見て、目指してきた場所。素晴らしい選手たちと一緒に努力することができ、1つの結果として形になったので、すごくうれしい。今は胸がいっぱい。」と大きな笑顔を見せた。

初キャップのHO平野。親や家族が応援に来ていたという-斉藤健仁撮影
パシフィックネーションズカップ3度目の正直へ
9月19日、いざ決勝へ
9月19日のパシフィックネーションズカップ決勝は今年もフィジー代表との対戦となった。一昨年(17-41)、昨年(27-33)と負けている。それだけに、今年は何としても勝利して第2次エディー・ジャパン体制下で初のタイトルを奪取したい。

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