心ほどける四国の旅。もっと四国を楽しむ!四国を元気に!サポーターズサイトを見る

心ほどける四国の旅。もっと四国を楽しむ!四国を元気に!サポーターズサイトを見る

ラグビーワールドカップ 日本代表を率いるジョーンズHC
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

ハイボール対応は重要な強化分野

「PNC決勝では、(日本代表が)ハイボールを2本落とした。その結果、フィジー代表を7、8分ほど自陣へとどめてしまうことになった。その時間帯に相手が得点すれば、大きな代償を払うことになる。日本国内のラグビー(リーグワン)では、空中戦がそれほど大きな要素になっていない。そのため、選手たちは日本代表の練習とテストマッチを通して学ばなければならない。非常に重要な強化分野だ。」と課題を口にした。

世界を支配する南アフリカ代表の強さ

さらに、世界のラグビーに知見のある指揮官は「もう1つ興味深いのは、現在の南アフリカ代表のスタイルだ。2011年から2019年頃まで、ニュージーランド代表がテストマッチの約80%に勝利し、世界のラグビーを支配していた。2019年以降の南アフリカ代表も、テストマッチの約75%に勝利し、現在の世界を支配している。」と現在の状況を話した。

日本代表が伸ばすべき攻撃力

そして、「南アフリカ代表がもともとの強みである力強いディフェンスやキッキングゲームに、崩れた局面から素早く攻める力を加えたことだ。そこは、日本も大きく伸ばせる分野だと思っている。PNC決勝では、そのような機会を何度か逃した。少し保守的になってしまったことは残念だった。現代のラグビーでは、ゲームがアンストラクチャー(崩れた状態)になった瞬間に素早く攻めることが重要だ。相手のディフェンスが整う前に、2回のボールキャリー以内に得点できる力が必要だ。」と先を見据えた。

PNC決勝スクラムで優位に立った日本

PNC決勝スクラムで優位に立った日本-斉藤健仁撮影

変わるコーチング、変わらないキャプテンの役割

現代ラグビーにおけるキャプテン像

また、かつてと今の時代に求められるキャプテン像に関して問われた、ジョーンズHC。

「キャプテンの役割そのものは、全く変わっていないと思う。キャプテンは、フィールド上でコーチの声を代弁する存在だ。コーチの目が届かないところでも、選手たちの行動が、勝つために必要な基準を満たしているかを確認する役割がある。」と重要性を語った。

若い世代とのコミュニケーション

「一方、コーチからキャプテンへのコミュニケーションは、以前ほど指示的ではなくなり、より導く形になっている。もちろんバランスが必要で、状況によってアプローチは変わる。ただ、一般的には『これをしなさい』と伝えるのではなく、『何を見るべきだと思う?』と質問する。その上で、本人に考えや判断を出してもらい、こちらからフィードバックする。時間のかかるプロセスだが、現在の若い世代には最も効果的な方法だと思う。」と私見を述べた。

リーチ マイケルがもたらす価値

また、若いチームにとっては、100キャップに迫っているFL(フランカー)リーチ マイケル(37歳/東芝ブレイブルーパス武蔵)。彼のようなベテラン選手が、メンターとしてチームに良い影響を与えていることも感じているようだ。

「リーチがプレー可能な状態で、コンディションも良く、33人のスコッドへ入るに値するのであれば、その役割を果たしてくれると思う。彼は過去3シーズン、その役割を担ってきた。現在は少し休養を与えており、11月のツアーへ向けて、改めて状態を確認する。彼はチームへ大きな価値をもたらす、素晴らしい選手だ。これ以上ふさわしい選手は思い浮かばない。」と賛辞を送った。

ダルビッシュ有に重ねるベテランの存在感

「ニュージーランドで育った若者が日本へ渡り、日本で生きることを決意し、日本語を流暢に話すようになった。私たちは、そのような選手がいることを幸運に思うべきだ。2023年のWBCで侍ジャパンが優勝した時のダルビッシュ有を思い出してほしい。試合への出場だけでなく、選手たちをまとめ、フィールド外で非常に重要な役割を果たした。そのような存在が必要だという指摘は、まさにその通りだ。」と語った。

ラグビーワールドカップ での活躍が期待されるリーチマイケル-斉藤健仁撮影

イタリア戦でのリーチマイケル-斉藤健仁撮影

ラグビーワールドカップ33人へ向けた戦力強化

全ポジションに3人のテストマッチ級選手を

また、指揮官は、「どのポジションもテストマッチで戦える選手を3人育成したい。」「3年目のシーズンが終わった後、ワールドカップのスコッド(33名)の80%を固めたい。」と話していた。その進捗に関して、「かなり良い状態にあると思う。」と自信をのぞかせた。

SOとWTBの選手層拡充

昨年の段階で、テストマッチで世界と戦えるSO(スタンドオフ)、WTB(ウィング)の選手を見つけることが急務だったという。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス

秩父宮ラグビー場

  • 住所
    東京都港区北青山2-8-35
  • TEL
    03-3401-3881
  • アクセス
    JR 千駄ヶ谷駅・信濃町駅 - 徒歩15分
    東京メトロ銀座線 外苑前駅 - 徒歩5分
    都営大江戸線 青山一丁目駅 - 徒歩10分
  • その他
    駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用ください。
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
原田衛

1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次

2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。

リーチ マイケル

1988年生まれ、ニュージーランド出身のラグビー日本代表フランカー。東芝ブレイブルーパス東京所属。2015年ワールドカップで日本代表主将として歴史的勝利を導き、2019年大会でもベスト8進出に貢献した。豊富な経験とリーダーシップでチームを支える精神的支柱として、現在も世界の舞台で活躍を続けている。

この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn