絶対的なスピードがあり、トライを取り切ることができるWTBは引き続き探している。しかし、SOに関しては、昨年は李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)が全11試合で先発。そして、今年は伊藤龍之介(明治大学4年)がSOで8試合連続先発し、チームをリードした

8月のオーストラリア戦で代表初トライを挙げたWTB植田‐斉藤健仁撮影
李承信と伊藤龍之介の正SO争い
正SO争いについて聞かれたジョーンズHC。
「私たちは幸運なことに、李承信と伊藤龍之介という、世界レベルの10番を2人抱えている。それは素晴らしいことだ。世界トップ10の国を見て、10番が安定しているチームはいくつあるだろうか。恐らくスコットランド代表だけだ。SOにはフィン・ラッセルがいる。それ以外の国は、10番を頻繁に入れ替えている。」
「李は昨年、日本代表で素晴らしいプレーをした。リーグワンでも良いシーズンを送った。現在はアキレス腱のケガからの復帰を目指している。伊藤は今年、8試合のテストマッチを経験し、最高レベルのテストラグビーでも十分にプレーできることを示した。現在、優れた10番が2人いる。ただ、理想をいえば3人欲しいので、3人目を探していく。」と話した。

イタリア戦で味方のトライに喜ぶSO伊藤‐斉藤健仁撮影
ラグビーワールドカップへ続く残り12カ月
目標は総キャップ600
また、ラグビーワールドカップに向けて、かねてからテストマッチを戦う23人の総キャップ数は「600程度が必要」と話していたジョーンズHC。
ワールドカップでは経験が必要で、大事になってくるという持論である。しかし、PNC決勝の23人の総キャップ数は、まだ計382だった。
だが、10月から11月にかけては、10月24日のフィジー代表戦、11月7日のウェールズ代表戦、14日のイングランド代表戦、21日のスコットランド代表戦と4試合の対戦相手が決まっている。加えて、11月末のネーションズチャンピオンシップの『ファイナルズ・ウィークエンド』で1試合を戦う予定となっている。
来年のワールドカップ前にも6~7合が想定されているという。
ラグビーワールドカップへ向けて加速する日本代表
ジョーンズHCは「順調に(選手たちのキャップ数は)増えていると思う。これからも11月のツアーなどを通して、選手たちに経験を積ませていく。リーチを加えれば、さらに97キャップ増えるからね(笑)。」と先を見据えた。
一方で、指揮官は「ただ、ワールドカップまでの12カ月は驚くほど早く過ぎる。これからは1日1日が貴重だ。毎日、チームを少しでも良い状態へ導かなければならない。」と、自身に言い聞かせるように言った。
ラグビーワールドカップで再び世界を驚かせるために
ラグビーワールドカップ オーストラリア大会まであと1年。準備ができる試合は多くても12試合となった。1試合1試合、1日1日、ジョーンズHCはチームと選手を成長させ、母国で開催されるラグビーの世界最高峰の大会で、再び世界を驚かせることを目指す。
















